セインツが15シーズンにわたってOCを務めたピート・カーマイケルを解雇
2024年01月17日(水) 10:47ニューオーリンズ・セインツはヘッドコーチ(HC)を変更しないが、デニス・アレンHCはスタッフを入れ替えようとしている。
現地16日(火)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが状況を知る人物の話をもとに、セインツが攻撃コーディネーター(OC)のピート・カーマイケルを解雇したと報じた。
その後、セインツはカーマイケルおよび、シニア攻撃アシスタントのボブ・ビックネル、ワイドレシーバー(WR)コーチのコディ・バーンズと決別したと発表している。
ショーン・ペイトンがヘッドコーチを務めていた頃からチームにいたカーマイケルは、セインツに18シーズンにわたって所属しており、そのうち15シーズンで攻撃コーディネーターを務めてきた。2021年シーズンを最後にペイトンが退団すると、守備コーディネーター(DC)からヘッドコーチに昇格したアレンHCはスタッフの一貫性を重んじ、カーマイケルと共にプレーコールを担当するようになった。
ドリュー・ブリーズが2020年シーズン終了後に引退してから、セインツはジェイミス・ウィンストン、アンディー・ダルトン、デレック・カー、時おりテイサム・ヒルと、次々とクオーターバック(QB)を入れ替えながら苦戦を強いられてきた。カーマイケルがプレーコールを担当していたこの2シーズンに、セインツはオフェンス面で目指したい姿が明確になっていなかったようで、激しい浮き沈みを経験している。今季、カーとオフェンスが感覚をつかんだのは12月になってからで、プレーオフ進出を実現させるのには手遅れだった。
ヘッドコーチに就任してから2シーズン連続でプレーオフ進出を逃し、その間の成績が16勝18敗と低迷していることから、アレンHCには非難が集まっている。しかしセインツは、ペイトンがチームに加入した2006年以降で初めてオフェンスを全面的に変更する、四面楚歌のヘッドコーチと共に踏ん張ることを選んだ。
アレンHCとセインツにとって極めて重要になる2024年のオフシーズンは、オフェンス側のコーチングスタッフを大幅に入れ替えるところから始まっている。
【RA】