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シュナイダーがシーホークスGMに就任してから初めてコーチングスタッフおよび人事を統括へ

2024年01月17日(水) 11:59

シアトル・シーホークスのジョン・シュナイダー【AP Photo/Michael Conroy, File】

先週、ピート・キャロルが14シーズン務めたヘッドコーチ(HC)の座から退いたことで、キャロルと同じく2010年にシアトル・シーホークスでのキャリアを開始したジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーに権限が移っている。

シュナイダーGMは現地16日(火)に臨んだ記者会見で、キャリアで初めてチームのコーチングスタッフとフットボール人事全般の権限を持つことになったと正式に発表した。

以前、それはキャロルが担当していたことだ。2人は14年中10年でチームをポストシーズン進出に導き、2度のスーパーボウル出場と2013年シーズンにおけるスーパーボウル制覇を成し遂げるなど、その動態で秀でていた。

キャロルがアドバイザーになったことを受けて、シュナイダーGMは2023年シーズンに惜しくもプレーオフ進出を逃したシーホークスを再びそこに導くべく、新たなヘッドコーチを探そうとしている。

シーホークスは現在、ヘッドコーチ候補として7人のコーディネーターに面接を申し入れている状態だ。キャロルの後継者がコントロールできる範囲はキャロルよりもはるかに狭くなるとはいえ、それが非常に魅力的な仕事であることに変わりはないと確信しているシュナイダーは、次のように述べている。

「うちは変わり目を迎えている、若く才能のあるチームだと思っている。自分たちの能力に自信を持っている選手がたくさんいると思う。全員が今回のことをとても残念がっている。みんなから聞いたかもしれないし、私はシーズン終了時のインタビューを受けて知っているのだが、全員が失望していた。それは素晴らしい核だと思う。繰り返しになるが、だからこそ私たちの仕事は非常に魅力的だと思う。才能のある若い選手があちこちにいる。うちはリーグで4番目か、それくらい若いチームだと思う」

シーホークスはプレーオフ進出という目標には到達できなかったが、キャロルとシュナイダーGMが構成してきたロースターは可能性に満ちており、若手ぞろいでありながらNFLで成功するのに必要な回復力をすでに見せている。

シーズン第11週から第14週までの4連敗で6勝7敗となり、失速したように見えたシーホークスだが、シーズン最後の4試合中3試合で勝利を収め、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)第7シードとして2年連続のプレーオフ進出を決定したかと思われた。

しかし、最終的には1つ下の8位でシーズンを終えている――それでも、シーホークスの未来は明るいと言えよう。

シーホークスが2023年ドラフトで1巡目指名した選手はどちらも素晴らしい活躍を見せた。コーナーバック(CB)デボン・ウィザースプーンは全体5位指名にふさわしいパフォーマンスを披露してディフェンス部門年間最優秀新人賞の候補に挙げられている。また、ワイドレシーバー(WR)ジャクソン・スミス・インジグバは後半に調子を上げ、シーズン通算でレシーブ63回、628ヤード、タッチダウン4回を記録。タイラー・ロケットやD.K.メットカーフと共にシーホークスのWRトリオを構成している。ちなみに、2024年シーズン開幕を迎えるとき、メットカーフはまだ26歳だ。

さらに、シーホークスで急成長中のランニングバック(RB)陣は2人の23歳の選手――ケネス・ウォーカー三世とザック・シャルボネ――によって構成されている。

今季、インターセプト数(4回)でチームをけん引したセーフティ(S)ジュリアン・ラブと、ミドルにおける守備リーダーの1人であるラインバッカー(LB)ジョーディン・ブルックスは、来季のトレーニングキャンプ開始時にはメットカーフと同じく26歳だ。

シュナイダーGMは才能のあるグループが期待を下回ったことを理解している。記者会見の冒頭で、シュナイダーGMは「2023年に期待より低い成績を収めたから、私たちは今日ここにいる。私たちは皆、そうだった」と認めている。

いずれにせよ、素地は整っている状態だ。

以前よりかなりコントロールが効くようになった今、シュナイダーGMの目標は、ヘッドコーチ指名を確実に行い、コーチングスタッフを必要なところに配置し、シーホークスにプレーメーカーをそろえ続けることだろう。

オフェンスではクオーターバック(QB)ジーノ・スミスのような選手がベテランのリーダーシップを発揮しており、ディフェンスでは――13シーズン目も現役を続行し、シーホークスにとどまるのであれば――ミドルラインバッカー(MLB)ボビー・ワグナーが再びリーダーを担う可能性がある中で、シーホークスには2024年に注目を集めるための、若さと経験の絶妙なコンビネーションがある。

チャンピオンシップレベルのチームに近づいているかと聞かれたシュナイダーGMは、シンプルに「そうだ」と答えた。

【RA】