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レイブンズとの対決を前にQBジャクソンについて語るチーフスQBマホームズ

2024年01月25日(木) 11:15

カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Adrian Kraus】

現地28日(日)に行われるAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームは、NFL史上初めて、かつてリーグのMVPに輝いた30歳以下のクオーターバック(QB)同士が相まみえるプレーオフゲームとなる。

パトリック・マホームズと昨季のスーパーボウル王者であるカンザスシティ・チーフスは敵地に向かい、QBラマー・ジャクソンを司令塔に据えている第1シードのボルティモア・レイブンズとAFC王者の座をかけて争う。

チャンピオンシップウェンズデーの記者会見で、両クオーターバックは相手の特別な才能について語った。

マホームズは2023年シーズンのMVPに輝くと予想しているジャクソンについて「彼がMVPになるのには理由がある」とコメント。

「試合に出て、チームを率いて、得点し、走り、投げる。彼は勝つために必要なことを何でもする。それは偉大な選手がすることだ」

ジャクソンが今シーズンのMVPに輝けば、日曜日の対決は、あるシーズンのMVPとその前年度のMVPが対決する史上3度目のプレーオフゲームとなる(マホームズは2022年シーズンMVP)。2018年シーズンAFCチャンピオンシップゲームでは、2017年シーズンMVPトム・ブレイディと、2018年シーズンにMVPとなったマホームズが対決し、1995年シーズンディビジョナルラウンドでは、1994年シーズンMVPスティーブ・ヤングと1995年シーズンにMVPとなったブレット・ファーブが対決した。

ジャクソンはMVPに2度選出された経歴を持つマホームズとの対決について気に入っている部分は何かと質問されている。

それに対して笑いながら「彼と戦うのはまったく好きじゃない」と答えたジャクソンは「彼は偉大なクオーターバックだ。間違いなく殿堂入りするだろう。考えるまでもないことだ。確実に殿堂入り選手になる。ヘビー級の試合のように、2人の偉大な選手、2人の新進気鋭の偉大な選手が対決するだけだと思っている。ヘビー級の対決、俺はそうなると見ている」と続けた。

MVPに選ばれれば、ジャクソンはキャリアで複数回MVPを受賞した2番目に若い選手(そして最も若いQB)になる。ジャクソンはレイブンズのレギュラーシーズン最終戦が行われた翌日(1月7日)に27歳になった。それよりも若い年齢で複数回MVPに輝いた選手は元フルバック(FB)ジム・ブラウン(22歳と300日)だけだ。

新攻撃コーディネーター(OC)トッド・モンケンの下、ジャクソンはパスゲームを新たな高みへと導いている。今シーズン、時間を稼いでオープンになっているレシーバーを見つけるジャクソンの能力は、目を見張るものがあった。ジャクソンはダウンフィールドに目を向け続けながら、状況に応じて走る能力も持っているため、それを阻止するのはまるで悪夢だと言えよう。

マホームズはジャクソンが“パサーとして成長した”と強調。チーフス守備陣はそんなジャクソンと対決するため、オフェンス面で完ぺきにならなければならないというプレッシャーが高まっていると考えているマホームズは、次のように話している。

「チャレンジングだ。彼がコンペティターであり続け、得点を挙げられていることはもちろん、チーム全体がそうだ。難しい仕事だ。試合に出て最高のフットボールをしなきゃいけないし、ちょっとでもミスをすれば、試合は別の方向に進んでしまうような気がする。俺たちはここ数年、何回も出場できているけど、彼のことは遠くから見てずっと感心しているし、彼と対決するときは毎回、俺たちにとって大きな挑戦になると分かっている」

また、マホームズは「キャリアを重ねるにつれて、こういう試合をたくさんすることになるだろうと思っていた。これがその最初の試合になると確信している」とつけ加えた。

チーフスはジャクソン率いるレイブンズと対決した4試合で3勝を収めている。前回の対決は2021年シーズンにM&Tバンク・スタジアムで行われたもので、レイブンズが36対35で勝利。日曜日の対決はマホームズとジャクソンが初めてプレーオフで相まみえる試合となる。

スーパーボウルにたどり着くためには前回王者を倒さなければならないと分かっているジャクソンは、こうコメントした。

「だからこそ俺はスーパーボウルじゃなくてAFCチャンピオンシップに集中しなきゃいけないんだ。今、目の前にあるものを過小評価することはできない。まったくね。彼らは前回のスーパーボウルチャンピオンだ。チャンピオンになるには、チャンピオンを通り越さなきゃいけない。そういう考え方をしている」

【RA】