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FAを前にコルツ復帰ができたら「素晴らしい」と前向きな姿勢を示すRBモス

2024年01月25日(木) 14:16


ザック・モス【AP Photo/Michael Conroy】

ランニングバック(RB)ザック・モスは今季、インディアナポリス・コルツにとって欠かせない存在であることを証明し、スターRBジョナサン・テイラーがケガで苦しむ中、チームに保険と働き手の選択肢を与えた。

フリーエージェント(FA)に向けて、モスはテイラーとコンビを組むためにコルツに戻ることをいとわないだろう。

『Indy Star(インディ・スター)』によると、モスは最近、「もしここに戻ってくるなら、それは素晴らしいことだ」と語ったという。

前腕の負傷でシーズン第1週を欠場したモスは、コルツがテイラーの故障者リストからの復帰を待つ間、ゲートから勢いよく飛び出した。最初の4試合でモスはそれぞれ88ランヤードとタッチダウン1回、122ランヤード、70ランヤード、165ランヤードとタッチダウン2回をマーク。

モスは次のように述べている。

「楽しさを思い出したね。このリーグでは、その多くがビジネスだと理解することもある。でも、たくさんプレーする機会や先発出場する機会、そういうものを得ると、楽しみながら、リラックスして、ビジネス面を気にせず、ただプレーすることに集中できるんだ」

テイラーが復帰すると、モスが稼ぐ数字は落ちて再び70ヤードの大台に乗ることはなかったものの、素晴らしい控えランニングバックであることを示し、必要であれば1試合から3試合くらいはかなりの仕事量をこなせることも示した。

「彼はトップバックであることを示したと思う」と話すテイラーはこうつけ加えている。「ボルティモア(レイブンズ)戦では(ほぼ)全スナップに出場した。全てのスナップに出場しているランニングバックがいったい何人いるかわからない。そんな中、彼はタフなところを発揮して、プレーメーカーの能力も示したと思う」

モスの市場価値は、フリーエージェントが始まる時に興味深いものになるだろう。

昨オフシーズンはずっとランニングバック市場の縮小が話題になっていた。ニューヨーク・ジャイアンツのセイクワン・バークリー、ラスベガス・レイダースのジョシュ・ジェイコブス、ダラス・カウボーイズのトニー・ポラード、テネシー・タイタンズのデリック・ヘンリー、ロサンゼルス・チャージャーズのオースチン・エイケラーらがフリーエージェントとなるため、同じような議論が巻き起こりそうだ。モスは2番手RBの代表格で、コストはそれほどかからないだろうが、このポジションから生産性をあげることができる。

『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ』によると、モスは今シーズン、想定を上回る129ランヤードを稼ぎ出し、全ランニングバックの中で7番目に多く、キャリー1回あたり0.7RYOE(想定よりも稼げた獲得ヤード/Rushing Yards over Expected)は、キャリー100回以上の選手の中で5位だった。

コルツは今オフシーズンのキャップスペースに余裕があるものの、ランニングバックのポジションを考慮する前に、より優先度の高いフリーエージェント――ワイドレシーバー(WR)マイケル・ピットマン、コーバーバック(CB)ケニー・ムーア、セーフティ(S)ジュリアン・ブラックモン、クオーターバック(QB)ガードナー・ミンシューなど――がいる。とはいえ、テイラーの負傷歴とスター選手への過度な負荷を避けるために、他のチームがコストを引き上げない限り、コルツにとってモスとの再契約は理にかなっている。

【KO】