テイラー・スウィフトのグラミー賞受賞に続いたチーフスTEケルシー、「今は世界の頂点にいる」
2024年02月13日(火) 11:41フットボール界の人気パワーカップルは、確実に素晴らしい週を過ごした。
カンザスシティ・チーフスのタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーはスーパーボウルウイークを迎えるにあたり、ガールフレンドのテイラー・スウィフトが史上最多4度目のグラミー賞最優秀アルバム賞を獲得したのに見合うよう、自分も“ちょっとした光り物”を持ち帰らなければならないと話していた。
そして、スターTEのケルシーはチーフスが5シーズンで3度目のスーパーボウル制覇を成し遂げるのに貢献。チーフスはサンフランシスコ・49ersを25対22で下したことで、2003年シーズンと2004年シーズンにニューイングランド・ペイトリオッツが達成してから初となるスーパーボウル2連覇を果たした。
勝利を収めた後、自身とスウィフトより良い1週間を過ごした人はいると思うかと尋ねられたケルシーは、こう答えている。
「今は世界の頂点にいる。いい気分だ」
試合序盤、ケルシーは決していい気分ではなかったはずだ。すぐに調子を上げられなかったケルシーは、試合の前半に1回しかキャッチを決めておらず、獲得ヤードも1ヤードとお粗末なものだった。『CBS』のカメラは、血気盛んなケルシーがヘッドコーチ(HC)アンディ・リードに対して腹を立てている様子を見せ、アレジアント・スタジアムのサイドラインでヘッドコーチを押し倒しそうになるところを捉えていた。
しかし、ケルシーもリードHCもこの出来事を不問にしている。
リードHCは試合後に冗談をまじえて「彼は毎試合、感情的になっているよ。分かっている。私には5人の子どもがいるんだ。だからその辺はよく分かっている」と述べた。
「私が気に入っているのは、彼がゲームをプレーすることを愛していて、チームの勝利に貢献したいと思っているところだ。それは利己的なことではない――そういうものではないし、私はそれを理解している。だから、彼が私にぶつかってきても、私は彼をせき立てるし、私たちはそういうものだと理解している。彼はただ私の不意をついただけだ」
スロースタートを切った試合で落ち着きを取り戻すのに、リードHCの人柄が役に立ったと明かしたケルシーは、次のように語っている。
「俺には、史上最高のコーチがついている。彼はプレーを指示し、全員を準備させるという面で信じられないほど素晴らしいだけではなく、俺がこれまで見てきた中で最高の指導者の1人でもある。感情や情熱を調整することに関して、彼にはものすごく助けられてきた。俺のキャリアのすべては彼のおかげだ。自分の感情をコントロールできるようになった。ただただ彼のことが大好きだ」
試合の後半にギアを上げたケルシーは、最終的にチーム最多9回のキャッチ、93ヤードを記録し、大逆転劇の陣頭指揮を執った。ケルシーが決めた22ヤードのランアフターキャッチ――『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ケルシーはこのプレーで最高時速19.68マイル(約31.67km)を記録し、過去7年間における自己ベストを更新した――によって、同点に持ち込むフィールドゴールを蹴るチャンスを得たチーフスは、それをものにして延長戦に突入。延長戦で、7ヤードのパスを受けたケルシーはエンドゾーンに向かって疾走した後、3ヤードラインで倒された。クオーターバック(QB)パトリック・マホームズは次のプレーで、ワイドオープンになっていたワイドレシーバー(WR)メコール・ハードマンにパスを通し、その際にケルシーはカバレッジを引き離すのに貢献した。
現在、ケルシー、マホームズ、リードHC、そして他のチーフスの面々は2024年シーズンに3連覇することを目指している。
『CBS』の放送中、ケルシーはフィールドの壇上で「俺たちは3回連続でスーパーボウル制覇するチャンスを得た。ワクワクしないわけないよな?」と語りかけ、「みんな、また来年会おう」と続けた。
【RA】