現地14日（水）に行われたカンザスシティ・チーフスのスーパーボウル優勝パレードの最後に銃撃事件が発生し、1人が死亡、子どもを含む複数人が負傷したと警察が発表した。

カンザスシティ警察のステイシー・グレイブス署長は記者会見で、死亡した1人を含む、22人が銃撃を受けたと発表。亡くなったのはカンザスシティのディスクジョッキーであるリサ・ロペスさんだと、『Associated Press（AP通信）』が公表している。この事件は現在も捜査中であり、警察が現場から銃器を回収したという。グレイブス署長は3人の身柄が拘束され、取り調べが行われていると述べた。

カンザスシティ消防署長のロス・グレンディソンは、銃撃の被害者のうち、8人の命に差し迫った危険があり、他の7人が命の危険がある状態、6人は軽傷だと診断されたと話している。

水曜日、チーフスは次のように声明を発表し、選手、コーチ、スタッフが全員無事であることを確認したと述べている。

「今日のパレードと集会の終わりにユニオン駅の外で起きた無分別な暴力行為に深い悲しみを覚えています。犠牲者とそのご家族、そしてカンザスシティの皆さまに心よりお見舞い申し上げます。私たちはカンザスシティ警察だけではなく、市長執務室とも緊密に連絡を取り合っています。現時点で、私たちは選手、コーチ、スタッフ、その家族全員の無事を確認しています。現場に駆けつけてくれた地元の警察官やファーストレスポンダーに感謝申し上げます」

水曜午後、NFLは次のような声明を発表した。

「本日、カンザスシティで行われたチーフスのための集会が終わるころに発生した、無分別な銃撃事件に深い悲しみを覚えています。私たちの思いは犠牲者や被害に遭われた皆さんと共にあります。警察と救急隊員の迅速かつ徹底的な対応に感謝しています」

チルドレンズ・マーシー・カンザスシティのスポークスパーソンであるリサ・オーガスティンは『NFL Media（NFLメディア）』の取材に対し、この病院が集会で負傷した12人の患者（うち11人が子ども）の治療にあたっていることを正式に発表。12人のうち9人が銃創の治療を受けている。

カンザスシティの聖ルカ病院は銃で撃たれた重体の患者1人と、命には別状がないものの負傷した患者1人を受け入れているとのこと。スポークスパーソンのローレル・ギフォードが明かした。

また、カンザス大学ヘルスシステムが銃撃で負傷した1人を治療している、とヘルスシステムのニュースディレクターであるジル・ジェンセン・チャドウィックが明言。その負傷者の容態は把握していないと述べたチャドウィックは、次のようにコメントした。

「これだけの死傷者が出れば、ひとつのER（救急外来）を圧迫しないように、多くの病院に分散されるでしょう」

チーフスのクオーターバック（QB）パトリック・マホームズは『X（旧Twitter／ツイッター）』に「カンザスシティのために祈っている」と投稿。

オフェンシブタックル（OT）ドノバン・スミスやディフェンシブタックル（DT）マイク・ペンネル、セーフティ（S）ジャスティン・リードといった他のチーフスの選手たちも、ソーシャルメディアに同様の投稿をしている。

ミズーリ州知事のマイク・パーソンは、発砲があったときに州知事夫人と共に現場にいたものの、無事であることを『X』への投稿で明らかにした。

パーソン州知事は「州警察の職員が地元当局をサポートしながら対応にあたっています。続報が待たれる中、被害者の方々には心よりお見舞い申し上げます」とつづっている。

記事提供：『The Associated Press（AP通信）』

【RA/A】