コマンダースがライオンズ選手人事部門幹部のニューマークをGM補佐に採用
2024年02月15日(木) 13:41ワシントン・コマンダースは、オーナーであるジョシュ・ハリスの下での最初の本格的なオフシーズンを迎えるにあたって、フロントオフィスのさらなる再編成を進めている。
コマンダースが現地14日(水)に発表したところによると、チームはデトロイト・ライオンズの選手人事部門シニアディレクター、ランス・ニューマークを新しいジェネラルマネジャー(GM)補佐として採用したという。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが最初にこのニュースを報じている。
2021年から2023年までコマンダースのGMを務めてきたマーティン・メイヒューは、アダム・ピータース新GMの元で、上級人事幹部兼アドバイザーに就任し、フットボール運営および選手人事担当副社長を務めていたマーティ・ハーニーは、フットボール運営部門をサポートするアドバイザーの役割に移る。
ニューマークは水曜日の声明で次のように述べた。
「ワシントン・コマンダースの一員となることに、これ以上の喜びはない。私はアダムを心から尊敬しているし、彼とこのフランチャイズのビジョンを強く信じている。今週、DMV(コロンビア特別区メリーランド州バージニア州)でアダムやヘッドコーチ(HC /ダン・)クイン、その他の選手たちと合流するのが待ちきれない。この過程で、ジョシュ・ハリスが一流の組織を運営し、チャンピオンシップ進出可能なフットボールチームを作ることに大変熱心であることがはっきりしたことから、この機会はとても特別なものとなった。このフランチャイズを偉大なものに戻したいという彼の情熱は明らかだ。デトロイトで過ごせたことに常に感謝しているし、ライオンズの組織についてはいくら良いことを言っても足りない。ワシントンでのこのワクワクするような機会を与えてくれたことに心から感謝している」
フロントオフィスの再編成は、コマンダースを再び強豪チームに戻すための新たな試みだ。
1月8日、コマンダースは4シーズンで26勝40敗1分、プレーオフ出場1回という成績を残したロン・リベラHCを解任。
その4日後には、当時サンフランシスコ・49ersのGM補佐だったピータースをコマンダースの本拠地であるワシントンへ呼び寄せた。コーチ陣ではダン・クイン新HCを迎え、フロントオフィス内でもこの1カ月でスタッフがまとまってきている。
ニューマークは過去26年間、ライオンズの選手人事部に在籍していた。直近の2年間は、選手人事部長から昇格し、選手人事シニアディレクターを務めている。
ニューマークの出世は、ライオンズがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の優勝候補に躍り出たのと時を同じくしている。ライオンズは2022年に9勝8敗でプレーオフ進出を逃したものの、2023年にはレギュラーシーズンで12勝5敗をマークしてNFCチャンピオンシップゲームに進出した。
2024年のシーズンに向けて、コマンダースのフロントオフィスのトップにはNFC上位2チームからそれぞれ新しい代表が就任することになり、メイヒューとハーニーの2人は、1つの時代から次の時代への貴重な橋渡し的な役割を果たすことになる。
その新時代の幕開けを告げる最も重要な決断は、4月のドラフトで全体2位指名権をどうするのかということだろう。その決断とは、その指名権を他のチームとの取引材料にするのか、それともシカゴ・ベアーズとトレードアップして1位指名権を獲得する方法を見つけるのか、もしくはじっと我慢してフランチャイズの顔となりそうな選手を見つけるのか、ということだ。
【KO】