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「ペイトリオッツのエースRBになりたい」とRBスティーブンソン

2024年02月16日(金) 13:36

ニューイングランド・ペイトリオッツのラモンドレ・スティーブンソンとバッファロー・ビルズのクリスチャン・ベンフォード【AP Photo/Greg M. Coope】

フォックスボロの新時代が始まろうとしている中、ニューイングランド・ペイトリオッツのランニングバック(RB)ラモンドレ・スティーブンソンは、ヘッドコーチ(HC)ジェロッド・メイヨの下で特定の役割を果たしたいようだ。

スティーブンソンは最近、『Boston Globe(ボストン・グローブ)』紙のニコール・ヤンに対して「ペイトリオッツのエースRBになりたい」と語っている。

スティーブンソンは足首の故障により故障者リザーブ(IR)の身となって、シーズンを終えている。12試合でキャリー156回、619ヤード、タッチダウン4回をマーク。キャリー1回あたりの平均ヤードは2022年の5.0ヤードから2023年には4.0ヤードへと1ヤード減少している。昨年のペイトリオッツオフェンスの混乱で、スティーブンソンはパスゲームでの起用も減り、38キャッチ、238ヤード、無得点だった。

負傷の影響もあるが、ジェームズ・ホワイトが引退した2022年には第3ダウンでの起用が多かったスティーブンソンが、第3ダウンで起用されなかったのは意外だったといえる。

「3つのダウンすべてをプレーするのが大好きなんだ」と話すスティーブンソンは次のように話した。

「第3ダウンでのランニングバックのプレーは、第1ダウンや第2ダウンとはまったく違う。まったく違うポジションなんだ。相手のブリッツを拾ってブロックしたり、ルートを走ったり、クオーターバックを守らなければならなかったり――たくさんやることがある。でもうまくできた時は、大きな達成感を味わえる」

ビル・ベリチックHCの下、ペイトリオッツはここ数シーズン、ほとんどワークホース(何度も繰り返しボールキャリーをするエースRB)を起用せず、バックフィールドから様々な役割の選手を起用することを好んだ。スティーブンソンがプレーしてきた3シーズンでは、デイミアン・ハリス、ホワイト、エゼキエル・エリオットらと交代出場している。

契約年を迎えるスティーブンソンは主力RBとなることで、本来の調子を取り戻すチャンスが増えると確信しており、次のように話した。

「一緒にコンビを組んでいる選手たち――デイミアンやジーク(エリオットの愛称)――も同じことを言うだろうよ。試合に出て、試合のコツをつかむことは重要だ。そのためには連続したドライブに参加する必要がある――ドライブに1回参加して、1回参加しないではダメだ。そんなんじゃ調子に乗れないよ。ランニングバックはみんなそれを知っている。そういうのじゃ全然調子に乗れないんだ」

新しい攻撃コーディネーター(OC)アンディ・ヴァン・ペルトはフォックスボロで指揮を執るにあたり、ランゲームを盛り上げることに言及。

ヴァン・ペルトOCは、ペイトリオッツのソーシャルメディアアカウントに投稿されたビデオでこう語っている。

「このリーグではランプレーを行うことで試合に勝てるようになるし、チャンピオンシップでも勝てるようになると思う。シーズン後半にはそうしなければならない」

スティーブンソンは自分だけがランニングバックのポジションにいるわけではないことを知っている。エリオットはフリーエージェント(FA)になるが、ケビン・ハリス、ジャマイカル・ハスティー、キーショーン・ヴォーンがまだペイトリオッツと契約中だ。

スティーブンソンはこうコメントしている。

「俺が唯一のランニングバックだという状況には絶対になりたくない。ケビンには絶対にいてほしい。絶対に結果を残したい。でも、俺が主導権を握りたいんだ」

クオーターバック(QB)、ワイドレシーバー(WR)、そしてオフェンシブライン(OL)のフリーエージェントが控えているため、オフシーズンを迎えるペイトリオッツではRBは最重要課題ではない。それでも、ペイトリオッツはドラフト後半で選手を獲得してスティーブンソンを補い、2025年にスティーブンソンがフリーエージェントで退団した場合はその選手が後任を務めることも可能だ。

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