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運動能力向上物質規定違反で2試合出場停止処分のQBガロポロ、レイダースが放出か

2024年02月17日(土) 18:01

ラスベガス・レイダースのジミー・ガロポロ【AP Photo/John Locher】

ラスベガス・レイダースでのクオーターバック(QB)ジミー・ガロポロの時代は不名誉な終わりを迎えようとしている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』イアン・ラポポートが現地16日(金)に情報筋の話として報じたところによると、レイダースはNFLの運動能力向上物質規定違反で2試合の出場停止処分を受けているガロポロを放出する見込みだという。

『ESPN』が最初にこのニュースを伝えている。

レギュラーシーズン中にベンチ降格となったガロポロは、今オフシーズンの放出が予想されていた。その兆しは以前からある。それは、当時暫定ヘッドコーチ(HC)であったアントニオ・ピアースが、新人QBエイダン・オコンネルがレイダースに勝利をもたらす“最高のチャンス”を与えていると指摘した時だ。ピアースがフルタイムの仕事を引き継いだことで、ガロポロの将来は封印されたかに見える。

レイダースは3月のリーグの新年度5日目に1,125万ドル(約16億9,003万円)のロースターボーナスが発生する前にガロポロを放出するだろう。

ガロポロは昨年のオフシーズン、当時のジョシュ・マクダニエルズHCの下で、保証額3,375万ドル(約50億7,009万円)を含む3年総額7,275万ドル(約109億2,886万円)の契約を結んだ。ガロポロは、自身のキャリアを悩ませてきたケガを抱えながら6試合に先発している。ガロポロの不安定なプレーによって、レイダースのスタッフは10年のベテランよりもドラフト4巡目指名の新人であるオコンネルを信頼しなければならなかった。

ガロポロを完全にカットすれば、デッドマネーは1,706万8,000ドル(約25億6,404万円)残るが、レイダースのサラリーキャップは1,126万9,000ドル(約16億9,288万円)節約される。ガロポロを1年で放出するのはあまり好ましい状況ではないが、レイダースがクオーターバックを若手にすれば、デッドマネーは何とかなるだろう。

全体13位指名権を持ってドラフトに臨む際、レイダースの新しいジェネラルマネジャー(GM)――大型トレードアップの経験がない――トム・テレスコが、オコンネルとペアを組む新人QBを探すためにどれだけ強力な手を打つかが問題だ。

32歳のガロポロは、上昇が期待できるベテラン選手が少ないオープンマーケットに出ることになる。ガロポロは2024年シーズン開幕から2試合の出場停止処分を受けるが、新しいチームでオフシーズンの活動やトレーニングキャンプには参加することができる。ガロポロのケガの経歴とプレーを考えると、このQBが自らの価値を再構築するためには、ベテランバックアップとしての仕事を見つける必要がありそうだ。

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