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カウボーイズLBパーソンズがNBAオールスターセレブリティゲームでMVPを獲得

2024年02月18日(日) 17:15

ダラス・カウボーイズのマイカ・パーソンズ【AP Photo/Charlie Riedel】

ダラス・カウボーイズのスターラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズがフットボールフィールドで圧倒的なプレーを披露するのはお馴染みの光景だが、パーソンズは現地16日(金)にバスケットボールコートでも素晴らしいパフォーマンスを見せた。

パーソンズは“2024 Ruffles NBA All-Star Celebrity Game(2024年ラッフルズNBAオールスターセレブリティゲーム)”で37得点を挙げ、このイベントのMVPに輝いている。

パーソンズはフットボールフィールドに向かうときと同じマインドセットで試合に臨んでいたようだ。

試合後、パーソンズは『ESPN』に「俺はただ、降りてきて侮れない相手になるつもりだと言っただけだ。みんなからはフットボールと同じ扱いをするなと言われるけど、俺はそんなの真に受けない。自分のアグレッシブさをコートに持ち込んで、このトロフィーを持ち帰る」とコメントしている。

相手クオーターバック(QB)と対峙するときと同じように、パーソンズは多彩な動きでゴールに向かい、巧みなレイアップやパワフルなダンクを決めた。隙のない相手チームもそのアグレッシブさには歯が立たず、パーソンズはリバウンド16回、スティール4回をマークしている。

「マイカ・パーソンズが大活躍して#RufflesCelebGameのMVPに!」

「37得点、リバウンド16回、スティール4回」

「スーパースターのパスラッシャーはスタッツシートを埋め尽くすことに慣れている」

パーソンズはプロフットボールの殿堂入りを果たした元タイトエンド(TE)シャノン・シャープがコーチを務めるチーム・シャノンをけん引し、ESPNのコメンテーターであるスティーブン・A・スミスが率いるチーム・スティーブンAを100対91で下している。しかし、バスケットボールの才能を披露したNFL選手は、プロボウルに3度選出された経歴を持つパーソンズだけではなかった。

パーソンズのチームメイトとして16得点を挙げたロサンゼルス・ラムズのワイドレシーバー(WR)プカ・ナクアは、いくつか印象的な空中プレーを披露。ヒューストン・テキサンズのクオーターバックで、NFLオフェンス部門年間最優秀新人賞を受賞したC.J.ストラウドは、チーム・スティーブンAで32得点を挙げる活躍を見せたものの、パーソンズがアグレッシブなドライブを披露した際にはしばしば不利な状況に立たされていた。さらに、カンザスシティ・チーフスのWRメコール・ハードマンもストラウドのチームメイトとして試合に参加している。

エキシビションマッチを終えた後、パーソンズは「結局のところ、ハートに打ち勝つことはできない。俺のチームメイトはみんなハートを持ってプレーしていた」と話している。

24歳のパーソンズは2023年シーズンにキャリアハイとなるサック14.0回を記録。アルドン・スミスや殿堂入りを果たしたレジー・ホワイト、デリック・トーマス、ドワイト・フリーニーに次ぎ、1982年以降でキャリア最初の3シーズンに通算40回以上のサックを記録した5人目の選手となった。また、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、パーソンズは2023年シーズンにQBプレッシャー数(99回)でNFL首位に立ったという。

パーソンズの努力もむなしく、カウボーイズのシーズンは残念な形で終わりを迎えた。今季、プレーオフで早々に敗退したことは、カウボーイズを疑う声に拍車をかけた可能性がある。しかし、金曜夜をMVP獲得に値するパフォーマンスで締めくくったパーソンズは、そうした声をあげる人たちと同じように皮肉な言葉を用いている。

「スティーブン・Aは今日のポッドキャストで、俺がMVPになることはないとか、あるダラス・カウボーイが来て自分の1日を台無しにされるのはまっぴらごめんだとか言っていた」と語ったパーソンズは「でも、どうなったと思う? 彼の1日はまた台無しになった。昨日も彼を混乱させたけど、今日もそうした」と続けている。

【RA】