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「QBが今オフシーズンの最優先事項」とファルコンズGMフォンテノー

2024年02月20日(火) 11:46

アトランタ・ファルコンズのテリー・フォンテノー【NFL】

新シーズンのアトランタ・ファルコンズに訪れる変化を予兆するのは、ヘッドコーチ(HC)ラヒーム・モリスの就任だけではない。

ファルコンズのジェネラルマネジャー(GM)テリー・フォンテノーは、2024年NFLスカウティングコンバインと3月13日(水)から始まるフリーエージェント(FA)期間に向けて準備を進めている。フォンテノーGMは先週、『The NFL Report(ザ・NFLレポート)』に出演した際、ファルコンズは2024年のオフシーズン中にクオーターバック(QB)のポジションに注目すると言及した。

残る唯一の問題は、ファルコンズがその潜在的なアップグレードをどのような形で実現させるかだ。

フォンテノーGMは『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチとジェームズ・パーマーに「それはこのオフシーズンの最優先事項で、ワクワクしている」と語り、こう続けている。

「ビルの中にいた者たちだけではなく、外から来たラヒーム(モリスHC)やザック(ロビンソン攻撃コーディネーター/OC)、T.J.イェーツ(QBコーチ)、ケン・ザンペセ(アシスタントコーチ)、DJウィリアムズ(アシスタントQBコーチ)まで、本当に頭のいい人たちがたくさんいる。一緒に多くの時間を過ごし、正しい方法で取り組むことを確認するつもりだ。トレード、フリーエージェント、ドラフトを問わず、どんな可能性も排除するつもりはない。その件に関しては柔軟な考えを持ち続け、積極的に取り組み、正しい選択をするようにする」

フォンテノーGMの宣言は驚くべきことではない。このGMがファルコンズで築き上げた有能なロースターは、2023年、クオーターバックの不安定さが原因で期待に応えられなかった。

デズモンド・リッダーのターンオーバーの多いプレーを受けて、ファルコンズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区首位にいたにもかかわらず、シーズン途中でQBを変更した。シーズン第9週はタイラー・ハイニケが後を継いだものの、この初先発の試合で敗北。ハイニケが次の試合で負傷して早々に離脱してしまったため、リッダーが先発に復帰した。リッダーはハイニケが療養している間に改善の兆しを見せたが、最下位だったカロライナ・パンサーズとの試合で見せた散々なパフォーマンスによって、ベンチに戻されている。ファルコンズがまだディビジョンタイトルを争っている状況で、ハイニケが再びシーズン最後の3週間の先発に指名された。その初戦でファルコンズをシーズンハイの29ポイントに導いたハイニケだが、次の先発の前半でまたも負傷離脱を余儀なくされた。

ファルコンズは最後の5試合で4敗を喫して、プレーオフ進出から遠ざかり、3年連続7勝10敗という成績を残したアーサー・スミス元HCを解任するに至っている。リッダーとハイニケは2024年も契約下にあるが、このオフシーズンに入るにあたり、潜在的なアップグレードの選択肢は見過ごすことができないほど魅力的だ。

フリーエージェントのパサーたちが選択肢の1つで、そのリストのトップにはミネソタ・バイキングスのカーク・カズンズがいる。また、不透明なものになっているジャスティン・フィールズのシカゴ・ベアーズにおける未来は、チームが2024年のNFLドラフト全体1位指名権をどうするかによって変わってくる可能性がある。

フォンテノーGMは、タンパリングに抵触する可能性があるとして、フィールズについて触れることを避けた。就任初年度にドラフト指名する機会があったこともあり、フォンテノーGMにとってフィールズはよく知っている選手でもある。当時フィールズの代わりにカイル・ピッツを選んだフォンテノーGMは、もし大々的な移籍を決断するのであれば、選手のキャリアを全面的に考慮するとし、次のように述べている。

「キャリアのすべての段階で選手を評価する。だからこそ、フリーエージェントやトレードの可能性がある選手を評価する際には、昨年や一昨年のレポートを見るのではなく、選手の成長を見極めることがとても重要なんだ。だから、あなたの質問に答えるなら、私たちはあらゆる局面で選手を細部にわたって評価しなければならない」

ファルコンズはドラフト全体8位指名権を持っており、トレードアップしてQB候補生を指名することも選択肢の1つに入っている。フォンテノーは今年のルーキーたちを直接精査するのと同時に、そうした話し合いが始まるかもしれないと明かしている。

「連絡がしやすい状態を維持し、今すぐにでも連絡を取り合って話をしていく。なぜなら、いくつかのチームでは就任したばかりのGMがいるからだ。だから、私たちは連絡手段を確保しておく必要がある」というフォンテノーGMはこうつけ加えた。

「コンバインで時間を過ごすわけだから、いつもあらゆることについて話している――私たちはコミュニケーションを取ることにとても積極的なんだ。とても有力なドラフト候補者ばかりだから、楽しい年になるだろう」

確立されたオフェンシブライン(OL)、まだ十分に活用されていない、各スキルポジションのプレーメーカー、そして平均以上のディフェンスを擁するファルコンズは、2024年シーズンを迎えるにあたり、優れたクオーターバックさえ加われば、勝利に向けて本格的に戦える状態にあると言えるだろう。クオーターバックについてフォンテノーGMが今後数カ月間に何を成し遂げられるかが、モリスHC時代の当面の見通しを左右するはずだ。

【KO】