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プロボウル10回選出のペイトリオッツSTスレイターが引退を表明

2024年02月21日(水) 11:45

ニューイングランド・ペイトリオッツのマシュー・スレイター【NFL】

ニューイングランド・ペイトリオッツの最高の選手の1人が、現役引退を表明した。

ペイトリオッツ一筋で計16シーズンをNFLで過ごしたスペシャルチームのスター、マシュー・スレイターが、現地20日(火)に引退を発表している。

ペイトリオッツの公式サイトに掲載された声明で、スレイターは次のように述べている。

「人生の過去25年間、そのうち16年をニューイングランド・ペイトリオッツの一員として過ごし、(スレイターの祖父母が暮らしていたミシシッピ州)メリディアンのフィールドで見たあの人(スレイターの父を指す)のように、大好きなゲームをプレーできるなんて、信じられないほど恵まれていた。俺はこのゲームを尊重し、敬意を払うためにできる限りのことをしてきた。ゲームと私の関係には変化の時が来たが、ゲームへの愛は一生続くだろう」

「俺が選手である中で、神はフットボールというゲームを、俺を指導し、鍛え、励まし、人として成長させるために使われた」

「2008年、俺は夢と希望を抱いた若者としてここにやってきた。2024年、俺はこの経験が今までに抱いてきたどんな希望や夢をも上回っていたことを知って引退することができる」

3度のスーパーボウルチャンピオンであるスレイターは、史上最高のスペシャルチームプレーヤーの1人だった。プロボウルに10回選出され、5回のオールプロ(そのうち2回はファーストチーム)に輝いている。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)からドラフト5巡指名されたスレイターは、世界最高レベルのガナーであり、タックルの名手だった。元ペイトリオッツヘッドコーチ(HC)のビル・ベリチックは昨オフシーズンに、スレイターは“史上最高の”コアスペシャルチーマーだと評している。

ワイドレシーバー(WR)として登録されながら、スレイターはキャリアを通じてタックル191回、ファンブルフォース1回、ファンブルリカバー1回を記録。また、パスターゲット8回でレシーブ1回、46ヤードをマークした。

スレイターはまさに唯一無二の選手であり、いずれは父親のジャッキー・スレイターに続いて殿堂入りを果たすだろう。

ペイトリオッツのオーナー、ロバート・クラフトは火曜日に発行した声明でこうコメントしている。

「マシュー・スレイターはただ単にペイトリオッツのスペシャルチームプレーヤーだっただけではない。彼は3度のスーパーボウル制覇に貢献したスペシャルチームプレーヤーであり、フィールド内外でかかわった多くの人々にポジティブな影響を与えている。フィールド上ではプロボウルに10回選出されており、いつの日か彼は父親と同じようにプロフットボールの殿堂入りを果たすだろう。フィールド外では、彼はもっと多くのことで記憶されていく。彼は若い選手だけでなく、すべての人にとって手本となる人物。信仰に導かれ、家族を大切にする誠実で士気の高い男だ。マシュー・スレイターほど素晴らしい人物はいない」

「ありがとう、スレイター」

【KO】