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新OCクビアックが展開するスキームに期待を寄せるセインツHCアレン

2024年02月22日(木) 16:30

ニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ(HC)デニス・アレン【AP Photo/Tyler Kaufman】

ニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ(HC)デニス・アレンは、新しい攻撃コーディネーター(OC)のクリント・クビアックを頼りにしている。アレンHC指揮下のセインツが過去2シーズンにわたってポストシーズン進出を逃す中、クビアックOCにはチームが再び軌道に乗るために、オフェンスを根本から改革することへの強い期待が寄せられているのだ。

アレンHCは現地20日(火)、『NFL Network(NFLネットワーク)』の“The NFL Report(ザ・NFLレポート)”に出演した際、ホストのスティーブ・ワイチとジェームズ・パーマーに、クビアックOCが展開するオフェンスはNFLで最も優れているものの1つだと信じていると述べた。

「明らかにクリント・クビアックが適任だと感じた。私はクリントを長い間知っている。おそらく20年、30年以上前から彼の家族のことを知っているような気がする。クリントの父、ゲイリーがテキサスA&M大学でクオーターバック(QB)をしていたのを見て育った。だから、この家族を知っているような気がするんだ。このスキームを長い間知っているように感じるよ。そして、このスキームこそ、今のナショナル・フットボール・リーグ(NFL)での成功をつかむための、最高のチャンスを選手に与える最も優れたスキームだと思った」

オフェンスは、クビアックHCの父でスーパーボウル優勝経験のあるゲイリー・クビアックHCのそれと似たものになるに違いない。クリントは2016年から2018年までデンバー・ブロンコスで攻撃アシスタントを務めていた。その後、クリントは2019年に当時のOCだったケビン・ステファンスキーの下、クオーターバックコーチとしてミネソタ・バイキングスに加わっている。クビアックは引退した父の後任として、2021年にバイキングスOCに昇格。2022年には再びブロンコスに戻り、ナサニエル・ハケットHCの下でパスゲームコーディネーター兼クオーターバックコーチを務めている。クビアックは最終的にシーズン途中からプレーコールも担当。37歳のクビアックはその後2023年、サンフランシスコ・49ersのパスゲームコーディネーターとして起用されていた。

「クリントはとても知的だと思う。彼はものすごいハードワーカーだ」と語るアレンHCはこうつけ加えている。

「経験豊富な年配のベテランコーチと、新しい考え方を持つ若手コーチが混在した素晴らしいスタッフを編成できたと思う。これは私たちの組織にとってとてもいい組み合わせになるはずだ」

クビアックOCにとって重要なのは、セインツでの最初のシーズンにジェットコースターのような波乱を経験したQBデレック・カーから最大限の力を引き出すことだ。新OCを採用する際、アレンHCはカーとさまざまな選択肢について話し合い、クビアックOCのオフェンスがこのQBのスキルに最も合うと感じたという。

「デレクは並外れた活躍を見せると思う」と話すアレンHCは、次のように続けている。

「昨シーズンは、プレーアクションパスを少しずつ取り入れ始めた時期があったと思う。そこからオフェンスが軌道に乗り始め たように感じたよ。デレクもそこから一気に調子を上げていったように見えた。私はこのプロセスを通じてデレクとコミュニケーションをとり、私たちが迎えようとしていた何人かの異なる(新たなOCの) 候補者について彼と話をした」

「彼の兄のデビッドはヒューストンでゲイリーの下でプレーしたことがあり、デビッドはその年がヒューストンでの最後の年だった。私はうまくいかないかもしれないと少し心配していたんだ。けれども、デビッドはオフェンスのスキームについて、本当にいいことを言っていたし、そのスキームや彼らが行っていることを高く評価していた。そしてゲイリーの下でプレーすることを本当に楽しんでいた。私はかなりあると思っているのだが、ゲイリーとクリントの間に共通点があるとしたら、きっとうまくいくだろうと感じた。だから、すごくワクワクしているんだ」

アレンHCはクビアックOCがオフェンスを飛躍させることに賭けている。さもなければ、2人は2025年に新しい仕事を探すことになるだろう。

【KO】