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「ジェッツは嫌いだ」発言で物議を醸すビルズOTドーキンズ

2024年02月27日(火) 15:16

バッファロー・ビルズのディオン・ドーキンズ【NFL】

オフシーズンだからといって、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区における緊張関係が和らいだわけではない。

バッファロー・ビルズのオフェンシブタックル(OT)ディオン・ドーキンズは、昨年11月にニューヨーク・ジェッツと対戦した際、試合後のいさかいに巻き込まれたが、最近になってライバル同士の仲は依然として冷え切っていることをはっきりと示した。

ドーキンズは先週、“VladTV”でのインタビュー中にシャツを脱いだ状態で次のように答えている。

「俺はあいつらは大嫌いだ。全員嫌いだね。スポーツに関して言えば、スポーツを愛しているからプレーする人もいれば、かっこつけるためだけにプレーする人もいる。彼らはかっこつけるためにプレーしていると感じる。インスタグラムで写真を撮りたいだけのやつらだ。それってダサい」

ビルズとジェッツの間には、何十年にもわたって積み重ねてきた憎しみ合いの歴史がある。

3度プロボウルに選出されているドーキンズは、NFLでの7年間のキャリアすべてを通して、ビルズの一員としてギャンググリーン(ジェッツの愛称)に挑んできた。ドーキンズが怒りを爆発させるきっかけとなったのは、ビルズがジェッツを32対6で破った2023年シーズン第11週の試合での出来事だ。

試合終了後のトンネルでの騒動の原因を尋ねられたドーキンズは「変なやつらが変なことをしていたんだ」と説明し、こうつけ加えた。

「あいつについて話す価値もない。でも、背番号72番、マイケル・クレモンズ。ひどい野郎だ」

ドーキンズによると、ジェッツのディフェンシブエンド(DE)クレモンズは後半にビルズのサイドラインにやってきて、複数の選手を指差し、卑猥な言葉を叫んだという。

ビルズのクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンのブラインドサイドを守るドーキンズは、当然アレンに手を出すことだけは譲らなかった。

「まず、なんでお前は俺のクオーターバックに話しかけるんだ? 俺のクオーターバックに話しかけるな」と話すドーキンズは、こう続ける。

「こっちに来るな。俺のチームメイトに何も言うな。ただ、こっちに来るな。17番(アレン)に話しかけるな。本気で言っている。彼に話しかけるな。全く、何も言うな、いいな?」

第4クオーターが3分経過した頃、ドーキンズはクレモンズをブロックして地面に倒し、――自ら認めたように――“腹ばいになって”相手に襲いかかり不満をあらわにした。

ドーキンズはこのプレーで、後で罰金を科されることになるアンネセサリーラフネスの反則を取られている。その影響で第4クオーターには喧嘩腰のプレーが目立ち、試合後のトンネルではチームメイトが2人を引き離す必要があったほどだ。

この事件は今でも明らかに尾を引いているものの、ドーキンズはプロボウルに2度選出されているジェッツのディフェンシブタックル(DT)クイネン・ウィリアムスなど、一部の人々に対しては憤りを抑えている。

ドーキンズは「クイネン・ウィリアムスはしっかりとしたやつだ。彼に敬意を示すよ」と述べると同時に、ジェッツの元ヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズとジェッツの守備アシスタントのライアン・デービスへも尊敬の念を示した。

「だが、残りのやつらは? 興味ない。好きじゃない」とドーキンズはつけ加えている。

ビルズとジェッツは2023シーズンの対戦成績を1勝1敗で分け合ったが、ドーキンズは依然として強気の姿勢で不満を口にした。

ビルズが4年連続でAFC東地区を制している一方で、ジェッツは2023年に同地区3位という不本意な成績を残したが、それでも2019年以来の最高成績だった。ただし、クオーターバックのアーロン・ロジャースがチームに加わった当初の期待からはほど遠い成績だ。

ロジャースはジェッツが2023年シーズン第1週で最終的にビルズに逆転勝利を収めた衝撃的な試合で、シーズン開始スナップ4回目のプレーでアキレス腱を断裂してしまったが、2024年にはビルズを打倒するというギャンググリーンの希望を再燃させるために戻ってくるだろう。

2025年まで契約下にあるクレモンズも、戻ってくるはずだ。

この2人を含むジェッツの残りのメンバーは、次に両チームが直接対決する際、ドーキンズを熱烈に迎え入れることになるだろう。

【KO】