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【2016年第9週】ドルフィンズがシーソーゲームを制して3連勝

2016年11月07日(月) 10:30


マイアミ・ドルフィンズのジェイ・アジャイ【AP Photo/Wilfredo Lee】

現地6日(日)、マイアミ・ドルフィンズがホームのハードロック・スタジアムにニューヨーク・ジェッツを迎えて行われた試合は、ランニングバック(RB)ケンヤン・ドレイクが96ヤードキックオフリターンを決めたドルフィンズが27対23でシーソーゲームを制した。

試合は序盤から手に汗握る攻防が繰り広げられる。23ヤードのフィールドゴールで先制したのはジェッツだったが、すぐにドルフィンズのRBジェイ・アジャイが20ヤードのタッチダウンランにより逆転。しかし、第1クオーターの終了間際、ジェッツRBマット・フォルテが31ヤードを走ってタッチダウンし、再びリードを握った。

続く第2クオーターはドルフィンズのクオーターバック(QB)ライアン・タネヒルがタイトエンド(TE)ドミニク・ジョーンズにタッチダウンパスを通して再逆転に成功する。ジェッツも引き離されまいとフィールドゴールで追加点を挙げ、14対13のドルフィンズリードで前半を折り返した。

第3クオーターはディフェンシブタックル(DT)を務める約150kgの巨漢ジョーダン・フィリップスがインターセプトから見事なボールキャリーを披露。この17ヤードのインターセプトリターンが後のフィールドゴールを演出し、ドルフィンズが20対13と差を広げる。

第4クオーターにはドルフィンズがパントに失敗してジェッツに23対20の逆転タッチダウンを許すが、この直後のキックオフがこの日の命運を分けた。ジェッツのディフェンシブバック(DB)アントニオ・アレンはこのプレー中にペナルティをコールされていたため、ジェッツは改めて2度目のキックをすることになる。これをキャッチしたドレイクが敵陣を切り開いてゴールラインへと猛進し、ジェッツ側最後の守備選手であるキッカー(K)ニック・フォークを交わしてタッチダウン。試合時間残り5分15秒で96ヤードのリターンタッチダウンを決めたドルフィンズがこの試合の勝者となった。

3連勝を飾ったドルフィンズは4勝4敗と勝率を5割に戻した一方、6敗目(3勝)を喫したジェッツはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区で最下位へと沈んだ。4つのパーソナルファウル、QBライアン・フィッツパトリックの2インターセプト、そして度重なる好機でのミスが自軍を苦しめる形となった。

第4クオーターで55ヤードを走り、合計で111ヤードを稼いだアジャイであったが、NFL史上初の3試合連続200ヤード以上を記録するには89ヤード足りず。しかし、ドルフィンズがビハインド時、何度もチームを救うプレーを見せたアジャイなしではこの勝利はなかったかもしれない。