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WRピットマンを契約延長かフランチャイズタグで引きとめる意向のコルツGMバラード

2024年02月29日(木) 12:02

インディアナポリス・コルツのマイケル・ピットマン【NFL】

何らかの形で、ワイドレシーバー(WR)マイケル・ピットマンは2024年もインディアナポリス・コルツの一員であり続けるだろう。

コルツのジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードは現地28日(水)にNFLスカウティングコンバインの場で、チームにはピットマンをオープンマーケットに出すつもりはないと明言。バラードGMは、いざというときにはフランチャイズタグを使う可能性があるものの、それが必要な場合の“手段”であることには変わりないと述べている。

「契約を成立させるために努力する」と強調したバラードGMは「それは私たちが有している手段だ。使わないつもりだとは言わないが、使うつもりだとも言わない。うまくいけば、合意に至り、取引で妥協点を見つけられるだろう」と続けた。

コルツがチームのトップWRと長期契約を結ぶ場合、それはフランチャイズタグの指定期限にあたる3月5日(火)までに済ませる必要がある。2024年のワイドレシーバーに対するフランチャイズタグの金額は2,181万6,000ドル(約32億7,946万円)に設定された。コルツがピットマンにタグを使った場合、次は7月中旬までに複数年契約に合意しなければならない。

ピットマンをインディにとどめておくことは、コルツが2024年に成長を遂げるのに不可欠だ。1番手WRのピットマンは2023年シーズンにレシーブ数(109回)とレシーブヤード(1,152ヤード)でキャリアハイを更新。ライン際での勝負強さや、自分の出番を作る能力、そして視界に入るボールをすべてキャッチする能力は、クオーターバック(QB)にとって何よりも心強いものだろう。ピットマンはシェーン・スタイケンHC(ヘッドコーチ)率いるオフェンスに完ぺきにフィットしている。コルツがピットマンを長期的に確保すれば、若手クオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンは信頼できるベテランとともに成長できるはずだ。

次の6日間で長期契約が成立しなかった場合、ひとまずタグをつけることで、両者はもうしばらく交渉を続けることができる。

一方、2023年シーズンにケガで手薄になっていたレシーバー陣を引き続き強化しなければならないことを理解しているバラードGMは、次のように語った。

「私はレジー(ウェイン、WRコーチ)や攻撃陣のスタッフをもっとうまく支えなければならなかった。プレーしていた選手たちを非難するつもりはない。単にローテーションで回す1年だったということだ。それは大変で、コーチとしては本当にやりづらいだろう。彼らを責めてはいない。それは私のせいだ」

ピットマンと新人のジョシュ・ダウンズ、フィールドを広げる能力を持つアレク・ピアースは堅実なトリオだと言えるが、特にアシュトン・ドゥーリンが8月にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂してからコルツの選手層は薄くなっていた。コルツには、フリーエージェンシーでベテラン選手を加える、あるいはドラフトで指名を行ってレシーバー陣を補う資金がある。

2024年ドラフトにおけるレシーバーの候補生について熱弁したバラードGMは、こうコメントした。

「深みがある。実のところ、あらゆるレベルでね。強い。本当に強いクラスだ。これほど強いクラスを見たことがあるかは分からないが、ピットが出てきたときとほとんど同じだと思う。あの年は(ジャスティン)ジェファーソンや(ブランドン)アイユーク、ピット、それからドラフトの上位で指名された選手たちが本当に良かった。シーディー・ラムもそのドラフトだったと思う。それに匹敵する」

【RA】