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QBの将来を決定するプロセスについて「やるべきことはまだたくさんある」とコマンダースGMピータース

2024年02月29日(木) 15:54

アダム・ピータース【AP Photo/Aaron Gash, File】

ワシントン・コマンダースのジェネラルマネジャー(GM)に就任したアダム・ピータースはそれまで、クオーターバック(QB)を獲得するためにあらゆる手段を講じてきたサンフランシスコ・49ersに所属していた。49ersはトレードでベテラン選手を確保するだけにとどまらず、フリーエージェント(FA)の選手と契約したり、ドラフトで高順位の指名権(トレードアップしてトレイ・ランスを獲得)と低順位の指名権(ドラフト最下位でブロック・パーディーを獲得)の両方を使ったりしてそのポジションに対処してきた。

ピータースGMは現在、ここ数年QBポジションで苦戦を強いられてきたコマンダースで、そのポジションを確固たるものにすることを任されている。その仕事にふさわしい選手――あるいは選手たち――を見つけるのが容易ではないことはすでに判明していると言えよう。

ピータースGMは現地27日(火)に2024年NFLスカウティングコンバインの場で「やるべきことはまだたくさんある」と述べている。

コマンダースにはその方法を模索する中で有利な点がいくつかある。まず、過去18試合で先発を務めたQBサム・ハウエルは2024年にチームに戻ってくる予定だ。そして、コマンダースは非常に有望なQB候補生が複数いると見られている2024年NFLドラフトの全体2位指名権を保有している。さらに、コマンダースは他チームからベテラン選手を呼び寄せるのにお金を使うにしても、サラリーキャップに余裕がある状態だ。

それは朗報だと言える。悪いニュースはあるのか? クオーターバックを選ぶのは難しいと強調したピータースGMは、こうコメントしている。

「もしその答えを知っていたら、私は別の場所にいただろう。たぶん引退していただろうね。映像以外にも、調べるべきことがものすごくたくさんある。ディフェンシブエンド(DE)を評価する場合、ニック・ボサやマイルズ・ギャレットがどう見えるかは誰でも分かると思う。クオーターバックの場合、才能やスキルセット、腕の強さといったこと以外にも、微妙な違いをたくさん確認しなければならない」

疑う余地のない先発QBを見つけることが望ましいとは理解しているものの、QBポジションに対して手当たり次第に攻めていくアプローチを取ることは悪いアイデアではないかもしれないと考えているピータースGMは次のように語った。

「クオーターバックでもどのポジションでも、人が人を評価するわけだから、ミスを犯すことはある。当てる確率が高いかどうかが問題なのだ。ドラフトでは、できる限り多くの選手を引き当てようとするもので、1巡目であろうと7巡目であろうと、どのタイミングで指名しようと、当たりを引けば引くほど、それがチーム作りにつながる」

ハウエルは少なくともその解決策の一部になると期待されている。昨季はNFLで最多のインターセプト(21回)とサック(65回)を喫したものの、パスヤードではあと一歩で4,000ヤードというところまで迫り、タッチダウンもランとパスで合わせて26回を記録した。

最近、ハウエルとコマンダースの施設の周りで「散歩した」と明かしたピータースGMは、「少しは前より彼のことを知ることができたし、彼についてとてもいい感触を得てもいる。だから、私たちにできることはさまざまあるが、それでも彼については本当に楽しみにしている」とつけ加えた。

コマンダースに新たに加わった他の2人――ヘッドコーチ(HC)ダン・クインと攻撃コーディネーター(OC)クリフ・キングスベリー――も、どのクオーターバックを起用するかに影響力を持つだろう。昨シーズン、南カリフォルニア大学(USC)に所属していたキングスベリーOCがドラフト全体1位指名を受ける可能性があるQBケイレブ・ウィリアムズと面識があることは、この2人がタッグを組むというアイデアをエキサイティングなものにしている。ワシントンD.C.出身でもあるウィリアムズは、2016年シーズン以降に勝率.500を超えたことがないフランチャイズに活力を与えるだろう。

ドラフト全体1位指名権を保持しているシカゴ・ベアーズが、コマンダースより先にウィリアムズを指名する可能性はある。ベアーズがトレードで他チームが全体1位指名権を手に入れられるようにする場合、コマンダースもその候補として名を挙げなければならないのだろうか。ピータースGMの口ぶりから判断すると、コマンダースはベアーズがどのような見返りを求めているのかを確認するために連絡するかもしれない。

「このリーグで起こる可能性のあることには、常に関わりたいと思うものだ」とピータースGMは述べている。「実際に引き金を引くかどうかは別の話だ。でも、みんなが何をしようとしているのかは常に理解しておきたいものだろう」

「つまり、最終的に引き金を引くかどうかは別として、そういうことには常に関わっていたい。すべての情報を収集し、チームにとって最善の決断を下すのはそのときだ」

【RA】