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ドビンズ、エドワーズ両RBとの再契約を「期待する」レイブンズGMデコスタ

2024年03月01日(金) 14:08

J.K.ドビンズ【AP Photo/Terrance Williams】

過去数シーズンにわたり、ボルティモア・レイブンズのランニングバック(RB)というポジションは不安定なものだった。

そのため、ジェネラルマネジャー(GM)エリック・デコスタとヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは、RB陣の強化を目指している。その強化をどのように行うかはまだ明らかにはなっていないが、2024年NFLドラフトにバックフィールドの有望な選手が多いとは見込めないため、これからフリーエージェント(FA)となる選手と再契約し、ベテランの助っ人を加えることがゲームプランになりそうだ。

最初に取り組むべき事項は、J.K.ドビンズとガス・エドワーズを呼び戻すことかもしれない。

レイブンズの公式サイトによると、デコスタGMは2024年NFLスカウティングコンバインの場でこう語ったという。

「ガスとはまだ話をしている。J.K.とも話をするつもりだ。他にもフリーエージェントが何人かいる。彼らとの契約が成立することを期待している」

2024年に契約下にあるのが負傷中のキートン・ミッチェルと、ジャスティス・ヒルだけであるため、どのように実現するかはともあれ、デコスタGMとレイブンズにとってRB陣を充実させることが最優先事項だ。

デコスタGMは次のように述べた。

「ランニングバックは2人だけでは足りないから、確実に数人を補強することになるだろう。キートン・ミッチェルは膝のケガから復帰すると思う。ジャスティスは昨年、チームの隠れた英雄の1人だったと言っていい」

「ドラフトクラスを見てきた。他のポジションに比べて今年のドラフトクラスではそれほど層が厚くないかもしれない。優秀な(フリーエージェント)選手も検討しているが、いずれはロースターに2人以上のランニングバックが加わることになるのは間違いないだろう。このポジションに対しては確実に計画が必要だ」

今年のフリーエージェント市場に出てくると見込まれるテールバックたちは、注目すべきメンバーとなっている。デリック・ヘンリー、セイクワン・バークリー、オースチン・エイケラー、ジョシュ・ジェイコブス、トニー・ポラード、ディアンドレ・スイフトなどのビッグネームがあげられるが、レイブンズはより身近で手頃な選択肢を選ぶ可能性もある。

28歳のエドワーズはドラフト外フリーエージェントとしてレイブンズに加入し、NFLでの6年間をすべてこのチームで過ごしてきた。エドワーズはこれまでで最高のシーズンを終えたばかりで、キャリー198回で810ヤード、そして驚くべきタッチダウンラン13回をマーク。これらすべての数字はキャリア最高となっている。エドワーズの起用機会が増えたのは、ドビンズが2023年シーズン第1週でアキレス腱を断裂したためだ。

2020年NFLドラフト2巡指名でレイブンズに入団したドビンズは、時おり輝きを見せる一方で、キャリアを通じてケガに泣かされてきた。グレッグ・ローゼンタールが選ぶフリーエージェントトップ101で92位につけているドビンズは、これまでの4シーズンで出場する可能性があった67試合中、わずか24試合にしか出場していない。契約延長をめぐってレイブンズとやや緊張した関係にある25歳のドビンズは今、フリーエージェントを迎えると同時に、アキレス腱断裂から復帰しようとしている。

ドビンズとエドワーズは、2人ともケガのため2021年シーズンを全休した経歴がある。

2023年のルーキーシーズンで華々しい活躍を見せたミッチェルも、シーズン第15週に負ったACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂から復帰しているところであり、開幕に間に合うかどうかは微妙なところだ。契約下にある中で唯一健康体のRBヒルは、キャリー84回で387ヤード、タッチダウン3回をマークし、スクリメージヤード593ヤードと、いずれもキャリア最高を更新した。

2023年のデプスチャートと同じような形になるかどうかはともかく、レイブンズのラン攻撃――過去5年間ランヤードでチームをリードしてきたクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンを除く――が今年の焦点であることは明らかだ。

ハーボーHCは「ジャスティスのプレーの仕方が大好きだ。彼は1年を通して素晴らしかったし、さらに一歩前進した。彼は間違いなく素晴らしい選手だし、これからどうなるかは見守るしかない」とコメントし、こうつけ加えた。

「ガスはぜひ復帰させたい。J.K.はまだ可能性がある。彼らは私たちとともに歩んできた。どう展開するか、見守ろう」

【KO】