「FAに資金をつぎ込む」という発言を撤回するペイトリオッツHCメイヨ、「1年ですべてを使い果たす必要はない」
2024年03月02日(土) 18:09ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ジェロッド・メイヨは就任直後、フリーエージェント(FA)に“資金をつぎ込む”用意があると豪語し、大きな話題となった。
メイヨHCは次のように述べている。「“資金をつぎ込む”と言ったのは少し語弊のある言い方だったかもしれないけれど、金額を見て興奮してしまったんだ。でも、よく考えてみれば・・・1年ですべてを使う必要はない」
「これは一連のプロセスだ。だから、“6,000万ドル(約90億円)だか7,000万ドル(約105億円)だかあるのだから、この選手も、あの選手も、あの選手も獲得しよう”とは考えてほしくない・・・2、3試合、あるいは1シーズンの間ならそれでうまくいくかもしれないが、長期的にはうまくいかないだろう」
メイヨHCの前回のコメントは、NFLがサラリーキャップを当初の予想より高い2億5,540万ドル(約383億3,426万円)に設定する前のものだった。ペイトリオッツは現在、フリーエージェント期間に向けて8,780万ドル(約13億1,783万円)のキャップスペースを確保している。
フリーエージェントに大金をつぎ込んでも必ずしもうまくいかなかったケースは数え切れないほどあり、長期的な成功への最良の方法は、より計画的なアプローチでチームを組み立てていき、じっくり育てた優秀な選手への報酬とのバランスを取ることだ。
ペイトリオッツは、オフェンシブタックル(OT)マイク・オンウェヌとセーフティ(S)カイル・ダガーの両方、あるいは2人のうち1人をチームにとどめるために、キャップスペースを大きく割く可能性がある。スカウト部門責任者であるエリオット・ウルフは今週の初めに、どちらかの選手に対してフランチャイズタグを使用する可能性もあると述べており、そうなれば、キャップスペースは大きく減る。
ウルフはまた、ペイトリオッツのオフェンスを“強化”し、ディフェンスにスピードを加える必要があるとも語っている。つまり、昨シーズンに4勝しかあげられなかったペイトリオッツには、フリーエージェントで対処すべき箇所が複数あるということだ。
ペイトリオッツは今オフシーズンにかなりの支出をすることになるだろう。メイヨHCの前回のコメントから想像されるほどではないというだけだ。
フリーエージェント期間は、NFLの新しいリーグイヤーが始まるアメリカ東部時間3月13日(水)16時【日本時間14日(木)5時】に正式に始まる。
【KO】