レイブンズが2023年シーズンに大活躍したDTマドゥビーケーにフランチャイズタグ
2024年03月06日(水) 09:442023年シーズンにブレイクアウトを果たしたディフェンシブタックル(DT)ジャスティン・マドゥビーケーが少なくともあと1シーズン、ボルティモア・レイブンズにとどまることになった。
レイブンズは現地5日(火)のタグ指定期限までに長期契約に合意できなかったことから、スターディフェンシブタックルであるマドゥビーケーにフランチャイズタグをつけたと発表している。
ジェネラルマネジャー(GM)エリック・デコスタは先週、レイブンズはマドゥビーケーと複数年契約を結ぶことを望んでいるものの、1年契約でも構わないとほのめかしていた。長期契約を締結する場合、両者は7月中旬までに合意に至る必要がある。
デコスタGMは火曜日に発表した声明で「期限までにジャスティンと契約延長に合意できず、フランチャイズタグを使うことになった。ジャスティンは素晴らしい選手であり、素晴らしい人間だ。今後も彼と長期契約の交渉を続けていく」と述べた。
レイブンズから2020年NFLドラフト3巡目指名を受けたマドゥビーケーは、2024年シーズンにタグをつけられた状態で約2,210万ドル(約33億1,477万円)を稼ぐことになる。昨シーズンに受け取った270万ドル(約4億0,497万円)と比べると大幅な――そして実力に見合った――増額だと言えよう。
2023年シーズン、マドゥビーケーはキャリアハイとなるサック13回を記録し、NFL屈指のレイブンズ守備陣と全ディフェンシブタックルの中でトップに立っている。マドゥビーケーがキャリア最初の3年間で記録したサック数は、トータルでわずか8.5回だった。モンスター級の活躍を見せたシーズンに、マドゥビーケーはキャリアで初めてプロボウルに選出され、オールプロのセカンドチームにも選ばれている。さらには、ディフェンス部門年間最優秀選手賞の候補にも挙がっていた。
新リーグイヤーを迎えるにあたり、『NFL.com』のグレッグ・ローゼンタールは獲得可能になるディフェンシブタックルの中で、キャリア5年目を迎えようとしている26歳のマドゥビーケーを(クリス・ジョーンズとクリスチャン・ウィルキンスに次いで)3番目に有力な選手だと予想しており、フリーエージェント(FA)の中では7番目に有力な選手だと予想していた。
先月、マドゥビーケーはNFL.comのグラント・ゴードンに対し、ボルティモアは“ホーム”だと考えている一方で、フリーエージェントへの初挑戦を前に、チャームシティに戻るという問題に関しては“成り行きに任せる”と話していた。
火曜日のニュースを受け、その問題は解決したと考えていいだろう。
マドゥビーケーの状況が確実になったことで、レイブンズはラインバッカー(LB)パトリック・クイーンやガード(G)のジョン・シンプソンとケビン・ザイトラー、ワイドレシーバー(WR)のオデル・ベッカムとJ.K.ドビンズ、そしてランニングバック(RB)ガス・エドワーズといった、フリーエージェントになろうとしている他の選手の確保に集中できるようになった。
一方、マドゥビーケーはリーグ屈指のレイブンズ守備陣に戻ってくることが決まった。元守備コーディネーター(DC)マイク・マクドナルドがシアトル・シーホークスのヘッドコーチ(HC)に就任したことを受けて、レイブンズ守備陣には新体制が敷かれており、元レイブンズ選手でインサイドラインバッカーコーチを務めていた現在31歳のザック・オアーが新DCに就任している。
【RA】