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ジャイアンツRBバークリーはフリーエージェントに、フランチャイズタグは使用されず

2024年03月06日(水) 10:33


セイクワン・バークリー【AP Photo/Adam Hunger】

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが、各チームのタグ指定期限である現地5日(火)に報じたところによると、ニューヨーク・ジャイアンツがフリーエージェント(FA)を切望するランニングバック(RB)セイクワン・バークリーにフランチャイズタグを使用しないという。

ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンは、先週に行われた2024年NFLスカウティングコンバインの場で、バークリーに2年連続でタグを使用する可能性を否定していなかった。

シェーンGMはインディアナポリスで実施された記者会見で「彼は戻ってきてほしい選手だ」とコメント。

シェーンGMによれば、先週、コンバインの場でバークリーの代理人と会い、バークリーのジャイアンツでの将来について話し合ったとのこと。

1年前にフランチャイズタグをつけられたバークリーは、短期間のホールドアウトと1年契約の改定を経て、6年目のシーズンにジャイアンツに復帰した。バークリーが7シーズン目もジャイアンツに戻るかどうかは今のところ不明だ。ジャイアンツがバークリーにタグをつけていた場合、2024年シーズンに1,210万ドル(約18億円1,375万円)を支払うことになっていた。

27歳のバークリーは、1,650スクリメージヤードを記録した輝かしい2022年シーズンには及ばなかったものの、2023年も依然として力を発揮していた。2023年には14試合に先発出場し、962ランヤード、タッチダウンラン6回をマーク。また、レシーブ41回で280ヤードを稼ぎ、タッチダウンレシーブ4回も記録した。ジャイアンツのラッシャーとしてバークリーの次に活躍したのはマット・ブリーダで、151ヤード、タッチダウン1回をマークするにとどまっている。

他のフリーエージェント――セーフティ(S)ゼイビア・マッキニーを含む――がマーケットに出回ることになっても、ジャイアンツはまだバークリーを引きとめることができる。シェーンGMは、2024年のリーグのサラリーキャップが2億5,540万ドル(約383億29万円)に上がることは“うれしい驚き” だと言及。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、ジャイアンツはこのキャップ増額により、現時点で3,800万ドル(約56億9,867万円)近いキャップスペースを確保しているという。

バークリーの負傷歴も考慮すべき要素だ。2021年と2023年に足首を痛めたバークリーは、2020年にはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)とMCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)の両方を断裂しており、そのシーズンではわずか2試合の出場にとどまっている。しかし、シェーンGMは先週のコンバインの場で、自身のバークリーに対する評価は下がっていないとし、次のように述べていた。

「セイクワンのことは世界一だと思っているし、今でも素晴らしいプレーを見せてくれると思う。だから、セイクワンに対する私の評価は本当に変わっていない。残念ながら、2022年の11月から始まったプロセスを経て、私たち双方が納得のいく契約という点では合意に達することができなかった」

【KO】