ジャガーズがLBアレンにフランチャイズタグを使用
2024年03月06日(水) 10:46
ジャクソンビル・ジャガーズがブレイクアウトを果たしたスター選手に、フリーエージェント(FA)として自分の価値を試させることはない。
現地5日(火)にタグ指定期限を迎える前に、ジャガーズがラインバッカー(LB)ジョシュ・アレンにフランチャイズタグを使用した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが第一報を伝えている。
ジャガーズのジェネラルマネジャー(GM)トレント・バールケは声明で「本日の期限までにジョシュと契約延長で合意に至ることができなかったため、タグを使用した。私たちはジョシュがフィールドやロッカールーム、コミュニティで発揮しているリーダーシップを高く評価している。今後数年間、ジョシュをジャクソンビルにとどめるという目標は変わっておらず、交渉を継続していく」と述べた。
アレンのタグは2,400万7,000ドル(約35億9,966万円)となる見込みで、LBポジションはクオーターバック(QB)に次いで2番目に高額なポジションになる。
アレンが高額報酬を提示する他のチームに移籍するのを防ぎたいジャガーズにとって、そうした金額は十分に支払う価値があると言えよう。ジャガーズは今後、7月中旬までに長期契約を結ばなければならない。
それが実現しなければ、アレンはタグでプレーすることになり、ランニングバック(RB)のセイクワン・バークリーやジョシュ・ジェイコブスが昨オフシーズンに行ったように、1年契約の内容を調整する可能性もある。アレンにタグを指定する前にディフェンシブバック(DB)のレイショウン・ジェンキンスやダリウス・ウィリアムスと決別したジャガーズにとっては、忙しい火曜日となった。
ルーキーイヤーにあたる2019年シーズンにサック10.5回をマークしてプロボウルに選出されたアレンは、膝のケガで2020年シーズンの半分を欠場。その後の2シーズンではそれぞれサック7.5回、7.0回を記録した。
2023年、新人契約の5年目オプションで実力を証明するシーズンを迎えていたアレンは、自分の価値を見せつけるような素晴らしいプレーを披露している。
26歳のアレンはキャリアハイとなる17.5回のサックを記録してキャリア2度目のプロボウル選出を果たした。その記録では、リーグ内2位タイに輝いた上に、ジャガーズがチーム全体で記録した40回のサックのうち約半数を占めていたことになる。
アレンはQBヒット(33回)やタックルフォーロス(17回)でも自己ベストを更新。さらにはタックル66回、フォースドファンブル2回、キャリア2度目のインターセプトも記録した。
被得点で17位、被ヤードで22位と、精彩を欠いていたジャガーズ守備陣で傑出した存在となっていたアレンは、新たな守備コーディネーター(DC)ライアン・ニールセンを迎えたチームでまた頼りにされるだろう。
今回の動きによって、ジャガーズはアレンとキャリア3年目を迎えるLBトラヴォン・ウォーカーを再び組ませることができる。昨季、ウォーカーはアレンの逆側のエッジで、2022年ドラフト全体1位指名を受けたという事実に恥じない活躍を見せるようになった。
ジャガーズがそのダイナミックなコンビを2024年だけ維持するのか、それとも大型契約を締結してアレンを長期的に確保するのかはまだ分からない。
今のところ、アレンは2年連続で長期契約の保証がないままプレーすることになっている。
理想的とは言えないが、まずはうまくいったのは確かだ。
【RA】