ペイトリオッツがSダガーにトランジションタグを使用
2024年03月06日(水) 12:21ニューイングランド・ペイトリオッツは、ヘッドコーチ(HC)のジェロッド・メイヨとスカウト部門責任者のエリオット・ウルフがけん引していく時代における最初の実質的な動きとして、トランジションタグを使用する。
ペイトリオッツがセーフティ(S)カイル・ダガーにトランジションタグをつけ、ダガーが市場に出るのを防ぐと同時に、他チームからオファーがあればそれに対抗する機会を得るようにすると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが情報筋の話をもとに報道。その後、チームがこの件を正式に発表している。
メイヨHCは声明で「カイルは確固としたワークエシックと才能を持ち、2020年にうちのチームに加わってから毎年成長を遂げ、ものすごく高い生産性を発揮している選手だ」と述べた。
「私たちは高い能力を持つ選手たちを高く評価しており、私たちがカイルと共に目標にしている長期契約への合意に達するための時間をお互いに確保するために、トランジション指定を行うことにした」
ダガーは2024年にトランジションタグで1,380万ドル(約20億6,997万円)を得る予定だ。長期契約を結ぶ場合、ペイトリオッツとダガーは7月17日(水)までに合意しなければならない。トランジションタグとは、当該選手と同じポジションの年俸トップ10の平均となる金額で1年間の契約をオファーするもので、フランチャイズタグとは異なり、平均される年俸は上位5人ではなく10人だ。
ダガーにタグを使うということは、正式な交渉期間が始まる3月11日(月)までに長期契約がまとまらない場合、ペイトリオッツが引きとどめたいと考えているもう1人の選手、ガード(G)マイク・オンウェヌがフリーエージェント(FA)としてオープンマーケットに出ることを意味している。
ペイトリオッツがタグを使用するのは、2020年シーズンを迎える前にGジョー・トゥニーに使用して以来だ。
ペイトリオッツは5シーズン連続でプレーオフでの勝利を逃しているものの、守備陣は依然として手ごわく、ダガーはその根幹を担ってきた。
27歳のダガーは2023年におそらく過去最高のシーズンを過ごした。全17試合に先発出場したダガーは、キャリア最多109回のタックルを記録した上で、インターセプト2回、サック1.5回、クオーターバック(QB)ヒット5回をマークしている。
そのため、スカウト部門責任者のウルフと、ダガーのペイトリオッツ在籍期間中にずっとペイトリオッツのスタッフとして働いてきたメイヨHCは、チームが2020年NFLドラフト2巡目で指名したダガーをボストンにとどめることを選んだ。
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