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バッカニアーズはSウィンフィールドにフランチャイズタグを指定

2024年03月06日(水) 12:54

タンパベイ・バッカニアーズのアントワーヌ・ウィンフィールドJr.とカンザスシティ・チーフスのタイリーク・ヒル【AP Photo/Mark Humphrey】

タンパベイ・バッカニアーズのセカンダリーのリーダーが、チームに残ることになりそうだ。

現地5日(火)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話を元に、バッカニアーズがセーフティ(S)アントワーヌ・ウィンフィールドJr.にフランチャイズタグを指定したと報じた。その後、チームもこの動きを認めている。

ウィンフィールドに対する2024年のタグは、1,712万3,000ドル(約25億6,860万円)となっている。

25歳のディフェンシブバック(DB)であるウィンフィールドが長期契約に合意し、フランチャイズタグでのプレーを回避するための期間は、7月中旬までとなっている。また、ウィンフィールドとバッカニアーズは、昨年にランニングバック(RB)のセイクワン・バークリー(ニューヨーク・ジャイアンツ)とジョシュ・ジェイコブス(ラスベガス・レイダース)が経験したように、テンダーにサインする前に1年契約を改定することも可能だ。

ウィンフィールドは、クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドがキャリア最高の年を終えてフリーエージェント(FA)入りするなど、重大な決断を次々と迫られているバッカニアーズにとって、オフシーズンに最初に倒れるドミノの1つだ。ラポポートによると、ワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスは月曜日に2年総額5,200万ドル(約77億9,792万円)の契約にサインし、バッカニアーズにとどまったという。

エバンスやメイフィールドよりもウィンフィールドの方が、タグをつけられる可能性の高い選手だった。

2023年、バッカニアーズがポストシーズンに進出するという驚きの快挙を成し遂げた際、ウィンフィールドはチームのあらゆる場所で活躍し、あらゆる面でキャリア最高記録を打ち出している。

強烈なタックル能力を持つウィンフィールドは昨季、タックル122回をマークしたほか、サック6回を記録して過小評価されているブリッツプレーヤーであることも証明。また、インターセプト3回、ファンブルリカバー4回、パスディフェンス12回という数字はすべてチームトップで、ファンブルフォース6回はマイアミ・ドルフィンズのラインバッカー(LB)ブラッドリー・チャッブと並んでNFL全体1位の成績だった。

初のオールプロ選出を果たしたシーズンを過ごしたウィンフィールドは、AP通信ディフェンス部門年間最優秀選手賞の投票で6位に入り、ルーキー契約を締めくくっている。

こうした活躍もあり、ウィンフィールドは7月の期限までに複数年の延長契約の合意が得られなければ、1年間のテンダーでプレーすることになる。

バッカニアーズはウィンフィールドとの交渉の可能性を探りながら、メイフィールドに関する、そしてウィンフィールドのチームメイトのラインバッカーであるデビン・ホワイトとラボンテ・デービッドに関する今後の決定を、バランスよく進めなければならない。

とはいえ、現時点では、バッカニアーズは2024年のディフェンスのバックエンドをしっかりと確保したことになる。

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