ケガが相次いだ昨季の逆境を「受け入れようとしていた」スティーラーズSフィッツパトリック
2024年03月06日(水) 13:02プロボウルに選出された経歴を持つピッツバーグ・スティーラーズのセーフティ(S)ミンカ・フィッツパトリックは2023年に、嫌になるほど多くのケガに悩まされ、過去最多7回の欠場を余儀なくされるなど、これまでのNFLキャリアで経験したことがないようなシーズンを過ごした。
ハムストリングのケガでシーズン中盤に4試合を欠場したフィッツパトリックは、膝のケガでレギュラーシーズン最後の3試合も棒に振っている。そうした状況で、27歳のフィッツパトリックはフットボールの別の側面を試されることになった。
最近、フィッツパトリックはチーム公式サイトのテレサ・バーリーに「それもゲームの一部だ。去年はかなり長い間欠場した最初の年になった。最後の年になることを願っている」と話し、こう続けている。
「俺はただそれを受け入れようとしていた。それでもあのポジション、あのスタンスから学ぼうとしていた。プレーしていないときでも、フィールド内であれ、フィールド外であれ、成長するために試した方法はまだまだあった」
「受け入れるしかなかった。それはゲームの一部であり、仕事の一部だ」
シーズン中にはどのチームも一度は複数の負傷者を抱えるものだ。とはいえ、2023年のピッツバーグでは、主力選手の戦線離脱が毎週のように起こっていたと言えよう。アウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットがプレーオフゲームを欠場したほか、スティーラーズはディフェンシブタックル(DT)キャメロン・ヘイワード(6試合欠場)やラインバッカー(LB)コール・ホルコム、クオーターバック(QB)ケニー・ピケットなど、負傷者が相次ぐ中でプレーすることを余儀なくされていた。
フィッツパトリックのような選手が大幅に欠場したにもかかわらず、マイク・トムリンHC(ヘッドコーチ)が10勝7敗という成績でチームをポストシーズンに導いたことは注目すべき点だ。ディフェンスを中心とした負傷者の状況を考えれば、たいていのチームは調子を崩していただろう。トムリンHCのおかげでチームは前進し続けられたのだと称賛したフィッツパトリックは、次のようにコメントした。
「うちには歳を重ねた選手が多い。ベテラン選手がより一層頑張ってくれた。たくさんの若手選手もより一層頑張ってくれた。俺たちはたくさんの人に頼んだんだ。あれは俺たちがどういうチームなのかを物語っていた。俺たちは何があっても戦う、根性のあるチームだ。うちにはフィールド内外でいろいろなことをやって貢献する、無私無欲の選手がたくさんいる。それは驚くことじゃなかった」
「フットボールはクレイジーなゲームだ。去年、俺たちはクレイジーな状況に陥った。あれは俺たちがどういうチームなのか、コーチT(トムリンHC)が築き上げてきたチームと文化のタイプを物語っている。俺たちはどんな状況でも戦い続ける。それは厳しい文化だ。やるべき仕事があるなら、どんな形であれ、それをやり遂げなきゃならない」
【RA】