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ブロンコスが8シーズンを経てSシモンズを放出

2024年03月08日(金) 13:23


ジャスティン・シモンズ【Aaron M. Sprecher via AP】

フリーエージェント(FA)期間を前に、NFLの2024年のセーフティ(S)マーケットへの人材流入が続いている。

デンバー・ブロンコスがプロボウル選出経験のあるSジャスティン・シモンズを放出したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地7日(木)、今回の決定について知る人物の話をもとに報じた。その後、チームもこのニュースを正式に発表している。

ブロンコスは木曜日に、声明で次のように述べた。

「デンバー・ブロンコスの一員としてジャスティン・シモンズが与えた影響は、この組織での8シーズンにわたる彼の卓越したプレーをはるかに超えている。ジャスティンはこれからも常にブロンコスの一員であり、フィールドの内外において私たちの組織を代表してくれた彼の素晴らしい姿勢に感謝している。ジャスティンと妻のタリン、そして子どもたちのレイニー、シェイ、カイラの今後の幸運を祈っている」

30歳のシモンズは、2016年ドラフト3巡指名選手から2度のプロボウラーへと成長し、ブロンコスでの8シーズンでオールプロのセカンドチームに4回選ばれた。シモンズはブロンコスで、タックル604回、パスディフェンス64回、インターセプト30回をマーク。これらの数字は過去8シーズンに全選手が記録した中で最多となっている。

クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンの放出による巨額のデッドマネーを抱えたブロンコスにとっては、シモンズのカットは資金節約のための動きとなる。シモンズはサラリーキャップに対して1,825万ドル(約27億47万円)を計上する見込みだった。ベテランのシモンズを放出することで、ブロンコスはサラリーキャップに対して1,450万ドル(約21億4,557万円)が節約でき、デッドマネーは375万ドル(約5億5,502万円)となる。

シモンズは昨季、らしくないミスプレーが目立つなど、自身の基準からすれば低迷したシーズンを送ったが、NFLでトップクラスのセーフティであることに変わりはない。ボールの扱いに長けたシモンズなら、新天地を見つけるのに苦労することはなく、その新天地としてはフィラデルフィア・イーグルスがすぐに想起される。イーグルスにはニーズがあるとともに、シモンズの元コーチであるビック・ファンジオが新守備コーディネーター(DC)に就任している。

しかし、ベテラン選手たちがセーフティの市場にあふれかえっているため、彼らが互いに可能性を潰し合う状況もあり得る。シモンズの他に、ジャマール・アダムス、ケビン・バイアード、エディー・ジャクソン、レイショウン・ジェンキンス、ジョーダン・ポイヤーといったベテラン選手たちが、最近になって放出されている。

ブロンコスがセカンダリーの要であるシモンズを放出することは、ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンの指揮下で2年目に入るチームの再構築計画を明確に示している。ウィルソンの契約のデッドマネーを処理するために、ブロンコスには若くて安い選手に頼りつつ、コーチングスタッフが選手たちの持つ才能を最大限に引き出して、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区で競争力を持たせることが求められる。

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