2024年ドラフト指名権と引き換えにWRジューディをトレードするプロセスを進めるブロンコス
2024年03月10日(日) 16:28現地9日(土)、デンバー・ブロンコスが2024年NFLドラフト全体135位(5巡目)指名権および全体202位(6巡目)指名権と引き換えに、スターワイドレシーバー(WR)ジェリー・ジューディをクリーブランド・ブラウンズにトレードするプロセスを進めていると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。
いかなるトレードも、正式に成立するのは3月13日(水)に新リーグイヤーを迎えてからだ。
ドラフト指名権を6つしか保有していなかったブロンコスは、このトレードでドラフト後半の指名権を新たに2つ手に入れることになる。NFLネットワークのトム・ペリセロによると、ブロンコスはこのトレードによって2024年のサラリーキャップ上で1,298万7,000ドル(約19億1,000万円)を抑えることもできるという。来週にフリーエージェント(FA)が始まれば、ブロンコスはその資金を別の部分に使うことも可能だ。
ジューディはブラウンズでWRアマリ・クーパーと共に、クオーターバック(QB)デショーン・ワトソンの武器になるだろう。2年前に行われたクーパーのトレードと同じように、ジューディも最小限のドラフト資本で獲得されることになる。
ブロンコスから2020年NFLドラフト全体15位で指名されたジューディは、デンバーでの4シーズンでレシーブ211回、3,053ヤード、タッチダウン11回を記録。しかし、1,000レシーブヤードの大台に乗ることは一度もなく、758レシーブヤードを稼いだ2023年シーズンにおけるタッチダウンレシーブ数はわずか2回だった。
同じドラフトクラスの他のワイドレシーバーに比べて成績が中途半端だったことから、ジューディは昨年、トレードのうわさに悩まされていた。昨オフシーズン、ブロンコスは最終的にジューディの5年目オプションを行使し、1年を通してジューディをチームにとどめたものの、オフェンスの全面的な刷新を図っている今こそ、24歳のジューディから離れる時だと判断したようだ。
ブロンコスは先週月曜日にも、新リーグイヤー開始時に放出する意向をQBラッセル・ウィルソンに伝えたと発表したことで、大きな話題を呼んでいる。
ジューディが脱退すれば、ブロンコスの他のワイドレシーバー、すなわちマーヴィン・ミムスがより大きな影響を与えるようになるだろう。ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは最近、2023年ドラフトで指名を受けたミムスがキャリア2年目にポテンシャルをより発揮することを期待していると述べており、ルーキーシーズンにキャッチ22回、377ヤードを記録したミムスは、コートランド・サットンと並び、より重要な役割を担うことになるはずだ。
一方、ジューディはフリーエージェント(FA)になる可能性が出てくる前に、新人契約の最終年に新チームで新たなスタートを切ろうとしている。
【RA】