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チーフスとDTジョーンズが5年契約に合意、保証額は実質約140億円に

2024年03月10日(日) 16:48


カンザスシティ・チーフスのクリス・ジョーンズ【AP Photo/Charlie Riedel】

ディフェンシブタックル(DT)クリス・ジョーンズがスーパーボウルチャンピオンであるカンザスシティ・チーフスにとどまることになった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートがジョーンズのエージェントである『Katz Brothers Sports(カッツ・ブラザーズ・スポーツ)』からの情報として伝えた内容によれば、ジョーンズとチーフスが実質9,500万ドル(約139億7,165万円)の保証を含む5年契約の条件に合意したという。最終的な数字はまだ調整中だと、ラポポートはつけ加えている。

ロサンゼルス・ラムズのDTアーロン・ドナルドをしのぎ、リーグで最も高い報酬を得るインテリアディフェンシブラインマンになるという見方もされているジョーンズは、数日後にオープンマーケットに出ることになっていたが、チーフスはスーパーボウル3連覇に向け、試合の流れを変えられるディフェンダーであるジョーンズを呼び戻そうとしている。

ボルティモア・レイブンズのDTジャスティン・マドゥビーケーが大型契約に合意した後にジョーンズの契約延長が決まったのは、偶然ではないだろう。

年俸が3,200万ドル(約47億0,624万円)前後になることで、ジョーンズはNFLで最も高額の報酬を得るディフェンシブタックルになるとラポポートは伝えている。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、その額は年俸が3,160万ドル(約46億4,741万円)のドナルドよりも高いとのこと。

グレッグ・ローゼンタールが選ぶフリーエージェントトップ101で1位とされていたジョーンズは、チーフスに残留することを望んでいると公言するのをはばかってこなかった。また、ジェネラルマネジャー(GM)ブレット・ヴィーチは先日に行われたNFLスカウティングコンバインの場で、ダイナミックなディフェンシブラインマン(DL)であるジョーンズとの再契約は優先事項の“トップ”にあると述べていた。

そして今、それが実現しようとしている。

29歳のジョーンズはプロボウルに5度、オールプロに2度選出され、スーパーボウルチャンピオンに3度輝いた経歴を持つ。2年連続で10回以上のサックを記録しているジョーンズには、重要な場面で素晴らしいプレーを披露する傾向があり、チーフスではそれが当たり前になっている。

ジョーンズは昨年のオフシーズンにもチーフスとの長期契約を求めていたが、それがかなわず、新たに1年契約がまとまるまでホールドアウトしていた。そのため、再びスーパーボウルでの成功を味わった一方で、ジョーンズとチーフスの間にはまたもや切迫した契約問題があったと言えよう。

ジョーンズはデトロイト・ライオンズに敗れた2023年シーズン第1週までホールドアウトしていた。しかし、2024年シーズン初戦では、大型の新契約を手に、満面の笑みを浮かべてフィールドに立つだろう。

【RA】