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バッカニアーズとQBメイフィールドが最大約169億円の3年契約に合意

2024年03月11日(月) 09:38


タンパベイ・バッカニアーズのベイカー・メイフィールドとクリス・ゴッドウィン【AP Photo/Adrian Kraus】

タンパベイ・バッカニアーズがつながりを維持しようとしている。

現地10日(日)、バッカニアーズとクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドが5,000万ドル(約73億4,370万円)の保証を含み、インセンティブで最大1億1,500万ドル(約168億7,838万円)に上る3年契約に合意したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話をもとに報じた。

NFLネットワークのトム・ペリセロによると、メイフィールドの契約では3,000万ドル(約44億0,622万円)が1年目に完全保証され、1,000万ドル(約14億6,874万円)が2025年に、残りの1,000万ドルがケガ保証として2025年に保証されることになっているという。

その後、チームが今回の契約について正式に発表した。

2018年ドラフト全体1位指名を受けてからチームを転々としてきたメイフィールドは、2023年にキャリアで最高のシーズンを過ごした。メイフィールドは4,044ヤード、タッチダウン28回に対してインターセプト10回を記録し、バッカニアーズが3年連続となるNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区制覇を成し遂げるのに貢献。そして、NFCディビジョナルラウンド進出を果たした。

そうした活躍により、キャリアで初めてプロボウルに選出されたメイフィールドは、年間最優秀カムバック選手賞の投票でも3位につけている。

メイフィールドは2018年から2021年にかけて所属したクリーブランド・ブラウンズで、QBポジションにおける長期的な解決策となる可能性を示していた。オフェンス部門年間最優秀新人賞の投票で2位に輝いたメイフィールドは、ブラウンズでの4シーズンですべて3,000ヤード以上を記録し、2020年シーズンには1994年以来となるポストシーズンでの勝利をチームにもたらした。

しかし、依然として一貫性のなさが見られたことから、ブラウンズは2022年シーズンを前にメイフィールドから離れることを決め、結果としてメイフィールドはそのシーズンをカロライナ・パンサーズとロサンゼルス・ラムズで過ごしている。

メイフィールドが2023年にバッカニアーズと契約したとき、バッカニアーズはメイフィールドが2022年のオフシーズンから次のオフシーズンの間に所属した4つ目のチームとなった。

期待値は低かったが、メイフィールドはすぐにそれを打ち砕いている。

11月下旬には4勝7敗と低迷していたものの、メイフィールドとバッカニアーズはレギュラーシーズンにおける残りの6試合中5試合に勝利して地区優勝を達成。そして、ワイルドカードラウンドでは2022年シーズンのNFCチャンピオンであるフィラデルフィア・イーグルスを32対9で下し、その翌週も勢いに乗っていたデトロイト・ライオンズをギリギリまで追い詰めた。

4月に29歳になるメイフィールドはすぐにワイドレシーバー(WR)クリス・ゴッドウィンおよびWRマイク・エバンスとの相性の良さを見せ、ゴッドウィンはレシーブ数(83回)で、エバンスはレシーブヤード(1,255ヤード)とタッチダウンレシーブ数(13回)でチームトップに輝いている。

メイフィールドもエバンスもチームに戻ることが保証されていたわけではなかったが、バッカニアーズは1週間のうちに両選手を確保し、さらにはチームの中でも特に優秀なディフェンシブバックであるセーフティ(S)アントワーヌ・ウィンフィールドJr.にフランチャイズタグをつけて、残留を確実なものにした。

バッカニアーズは4年連続のディビジョン制覇に向けて準備を進めているが、それを実現させるための最新の動き――フリーエージェント(FA)を目前に控え、クオーターバックと契約面で合意に至ること――は、おそらく最も重要なものだろう。

【RA】