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ペイトリオッツがドラフト6巡目指名権と引き換えにQBジョーンズをジャガーズにトレードへ

2024年03月11日(月) 09:57

ニューイングランド・ペイトリオッツのマック・ジョーンズ【AP Photo/Martin Meissner】

ニューイングランド・ペイトリオッツにおけるクオーターバック(QB)マック・ジョーンズの時代が終わりを迎えようとしている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地10日(日)に情報筋の話をもとに伝えたところによると、ジョーンズは2024年ドラフト6巡目(全体192位)指名権と引き換えに、ペイトリオッツからジャクソンビル・ジャガーズにトレードされる予定とのこと。

いかなるトレードも、正式に成立するのは3月13日(水)に新リーグイヤーを迎えてからだ。

ペイトリオッツは先週、かつてドラフト1巡目指名を受けたジョーンズの獲得に興味を持つチームからトレードに関する連絡を受けていた。そして、合意に至るのに時間はかからなかったようだ。ラポポートによれば、日曜日を迎えるまでに4つのチームがジョーンズの獲得に動いていたという。

ジョーンズは波乱に満ちたペイトリオッツでの在籍期間を経て、ジャクソンビルでキャリアを再スタートさせることになった。2023年、ジョーンズはNFLでの3シーズン目にして先発の座を失っている。成績としては2,120ヤード、タッチダウン10回、インターセプト12回を記録したものの、その間の戦績は2勝9敗であり、結果としてシーズン第12週の試合中にベンチに下げられてしまった。

ジョーンズのペイトリオッツでのキャリアは不本意な形で終わるはずではなかった。2021年NFLドラフトの全体15位で指名を受けたジョーンズは、ルーキーでありながらペイトリオッツをプレーオフ進出に導き、3,801ヤード、タッチダウン22回、パサーレーティング92.5をマークするという活躍を見せてプロボウルにも選出されている。

ジョーンズが2シーズン目に調子を落としたことで、ペイトリオッツはアラバマ大学でジョーンズを指導した経験を持ち、2021年にジョーンズとともにナショナルチャンピオンシップを制したビル・オブライエンを雇うことになった。しかし、2023年もジョーンズはミスを連発。2年連続のオフェンス不振はジョーンズのスタメン落ちを招いただけではなく、チームに完全な変化をもたらした。その変化は、ペイトリオッツで24シーズンを過ごしたヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックとの決別によって強調されていると言えよう。

最終的に、ジョーンズはペイトリオッツで18勝24敗の成績を残し、ルーキーシーズンの最終成績がキャリアハイのままとなっている。

ジャガーズでのジョーンズの役割は、トレバー・ローレンスのバックアップを務めることだと見られているが、この3シーズンにわたってその座についていたベテランのC.J.ビーサードの契約期間は2024年シーズン末までとなっている。

ジャクソンビルで生まれ育ち、その後アラバマで才能を開花させたジョーンズにとって、ジャガーズへの移籍はホームカミングとなる。新リーグイヤーの開始が3月13日(水)に控えている中、今回の再出発はジョーンズにとってもペイトリオッツにとっても最善のシナリオと言えそうだ。

【RA】