バイキングスが元テキサンズDEグリーナードと4年111億円で契約
2024年03月12日(火) 14:12ミネソタ・バイキングスがフリーエージェント(FA)でパスラッシュを強化した。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地11日(月)に情報筋の話を元に報じたところによれば、バイキングスがディフェンシブエンド(DE)ジョナサン・グリーナードと4年7,600万ドル(約111億9,841万円)の契約で合意したという。
『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、平均年俸1,900万ドル(約28億7万円)のグリーナードは現在、全ディフェンシブエンドの中で14位につけており、パスラッシャーのトップクラスのすぐ後ろに位置しているとのこと。
もともとドラフト3巡指名でヒューストン・テキサンズに入団していた26歳のグリーナードは、2023年シーズンにテキサンズの一員としてサック12.5回、クオーターバック(QB)ヒット22回をマーク。素早い1歩目を踏み込むグリーナードはタックル(T)のブロックをかわし、相手のパスゲームを混乱させることができる。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、2.56秒というQBプレッシャーまでの時間は、昨シーズンではNFLで5番目の速さだったという。
運動能力の高いプレーメーカーであるグリーナードは昨季、300回以上パスラッシュをこなした選手の中で4番目に高いサック率3.3%を記録したが、一芸にだけ秀でた選手というわけではない。『Next Gen Stats』によると、グリーナードのラン阻止率7.6%も3番目に高い数字だったという。
成長著しく、若くて才能あふれるグリーナードは、バイキングスの守備コーディネーター(DC)ブライアン・フローレスのシステムにうまくフィットするだろう。実績のある若いエッジラッシャーは、チームがフリーエージェントで求めるべきタイプの人材だ。バイキングスはグリーナードを年俸2,000万ドル(約29億4,708万円)以下で獲得できており、これはチームにとって堅実な動きと言える。
グリーナードとの高額契約に合意したことで、29歳のラインバッカー(LB)ダニエル・ハンターのバイキングスでの活躍は終わりを迎えることになりそうだ。若いグリーナードが加入することで、バイキングスはダイナミックなエッジの存在を確保し、ハンターはオープンマーケットでより高額な契約を獲得することが予想される。
NFLが定める2日間の交渉期間中に、各チームは選手の代理人と契約条件について話し合うことができるが、正式にサインできるのは13日(水)アメリカ東部時間16時【日本時間14日(木)5時】に2024年リーグイヤーが始まってからのことになる。
【KO】