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パンサーズがOLハントと5年147億円の契約で合意

2024年03月12日(火) 18:13


ロバート・ハント【Kevin Sabitus via AP】

カロライナ・パンサーズがオフェンス改革に着手し、多額の資金を投じてオフェンシブライン(OL)を立て直している。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが現地11日(月)に報じたところによると、パンサーズが元マイアミ・ドルフィンズのガード(G)ロバート・ハントと5年総額1億ドル(約147億5,770万円)の契約で合意したという。

『NFL Network』のトム・ペリセロによると、この契約の最初の2年間に対する4,400万ドル(約64億9,224万円)は、全額保証されるとのこと。

パンサーズはインテリアラインマンの補強をハントとの契約だけで終わらせず、元シアトル・シーホークスのガードであるダミエン・ルイスとも4年総額5,300万ドル(約78億1,988万円)、2,620万ドル(約38億6,567万円)保証の契約を結ぶ見込みだと、ラポポートが報じている。

27歳のハントは2020年NFLドラフトの2巡目(全体39位)でドルフィンズから指名を受けた。ルーキーだった2020年シーズンには主に右ライトタックル(RT)をプレーしていたが、ここ数シーズンはフットボール界屈指のライトガード(RG)として定着。過去4シーズンで合わせて55試合に先発している。

身長約198cm、体重約150kgのハントは、ランブロックとパスプロテクションの両方で頑強だと評価されており、『NFL.com』のグレッグ・ローゼンタールが選ぶフリーエージェントトップ101のリストにおいて、全体27位とされていた。

『NFL.com』のバッキー・ブルックスは、フリーエージェントで大成功すると見込む10人の選手の1人としてハントをあげており、ハントが受け取る金額が、ブルックスの見立てを裏づけている。ブルックスによると、ハントは“間違いなく最も敏捷性のある動ける巨漢であり、オフェンスの要塞として、ドルフィンズの台頭の鍵を握ってきた”選手であり、“早い動きを重視したスキームにおいて、攻撃の先頭を切って活躍する運動能力の高いインテリアブロッカー”だという。

パンサーズは2023年シーズンのほとんどでブロッキングに苦戦しており、新人クオーターバック(QB)ブライス・ヤングを力の発揮できない状況にとどめていた。パンサーズの残したラン平均4.1ヤードという数字はリーグで23位であり、被サック率11.4%はNFLワースト3位だった。

平均年俸2,000万ドル(約29億4,708万円)にあたるハントの契約は、NFLのガード市場の上位——インディアナポリス・コルツのクエントン・ネルソンと並び、アトランタ・ファルコンズのクリス・リンドストロームが獲得した平均年俸2050万ドル(約30億2,145万円)のすぐ下——に位置する。

【KO】