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ジャイアンツがQBジョーンズのバックアップとしてベテランQBドリュー・ロックと契約へ

2024年03月13日(水) 09:29

シアトル・シーホークスのドリュー・ロック【AP Photo/Lindsey Wasson】

ニューヨーク・ジャイアンツがベテランのバックアップを見つけた。

現地12日(火)、ジャイアンツがクオーターバック(QB)ドリュー・ロックと1年500万ドル(約7億3,808万円)の契約を結ぶと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロ、トム・ペリセロが状況を知る人物の話をもとに報じた。ペリセロによると、この契約には495万ドル(約7億3,070万円)の保証額が含まれているとのこと。

タイロッド・テイラーがニューヨーク・ジェッツに加入することを受けて、ジャイアンツはダニエル・ジョーンズのバックアップを務められる経験豊富なベテラン選手を探していた。ジャイアンツはピッツバーグ・スティーラーズとの契約を手に入れたラッセル・ウィルソンとも面談していた。

デンバー・ブロンコスからドラフト2巡目指名を受けてNFL入りしたロックは、ブロンコスでの3年間で24試合に出場するも、パス成功率59.3%、タッチダウン25回、インターセプト20回という記録にとどまり、マイルハイシティでは良い結果を残せなかった。ロックは2022年にウィルソンの取引の一環として、シアトル・シーホークスにトレードされている。

27歳のロックは、素晴らしい逆転勝利を収めたシーズン第15週のフィラデルフィア・イーグルス戦を含め、負傷したジーノ・スミスの代役として2試合に先発出場した昨季に、ようやく成長を見せた。2023年シーズンには4試合に出場し、パス成功率63.2%、543ヤード、タッチダウン3回、インターセプト3回をマーク。ブロンコス時代と比べ、ディフェンスの読みやオフェンスのマネジメントの面で著しい進歩を見せたが、それでも日常的に先発を任せられないほどの凡ミスを犯していた。

昨年11月5日、ジョーンズはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂し、6試合のみの出場でシーズンを終えた。ジャイアンツはジョーンズがシーズン開幕までに準備を整えられると楽観視しているものの、ベテランのバックアップを確保しておくのは理にかなっている。ジャイアンツはトミー・デヴィートとも契約を結んでいる状態だ。

ロックを追加すれば、ブライアン・ダボールHC(ヘッドコーチ)率いるチームのQBポジションは強化されるが、ジャイアンツが来月に行われるNFLドラフトで全体6位指名権を使ってクオーターバックを指名するかを疑問視する声は静められないだろう。

【RA】