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2024年NFLドラフトを前にコマンダースがQBマリオタと1年契約に合意

2024年03月13日(水) 10:11

フィラデルフィア・イーグルスのマーカス・マリオタ【AP Photo/Derik Hamilton】

ワシントン・コマンダースがクオーターバック(QB)の補強を進めている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地12日(火)に報じたところによると、QBマーカス・マリオタとコマンダースが1年契約で合意したという。契約金額は600万ドル(約8億8,538万円)であり、インセンティブを含めて最大1,000万(約14億7,564万円)に達する可能性があると、ペリセロはつけ加えた。

マリオタの契約は、ミネソタ・バイキングスとサム・ダーノルドが結ぶ見込みの契約に表面上は似ているように見える。しかし、マリオタとコマンダースの問題は、正確にはマリオタがどこにフィットするかだ。コマンダースには昨季の全17試合に先発したサム・ハウエルがいる上に、2024年NFLドラフト全体2位指名権も保持しており、チームはその指名権をパサー獲得のために使うこともできる。

30歳のマリオタは昨シーズン、フィラデルフィア・イーグルスでジェイレン・ハーツのバックアップを務めており、パス23回中15回成功(65.2%)、164ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回をマークしたほかに、ラン8回で52ヤードを記録している。2022年にはアトランタ・ファルコンズで11試合に先発出場していたものの、それ以外は2019年シーズンの途中でテネシー・タイタンズの先発からベンチに降格して以来、3チームをわたり歩き、限られた出番しかなかった。

コマンダースがドラフト全体2位でクオーターバックをドラフトするとすれば、マリオタはベテランのメンターとして貢献できるだろう。もともと2015年NFLドラフト全体2位で指名され、スター選手になると目されながらも、現実にはそうならなかったマリオタだが、それでもキャリア通算で74試合に先発して(34勝40敗)1万5,820ヤード、タッチダウン93回、インターセプト55回という数字を残したほかに、タッチダウンラン17回をマーク。また、マリオタはキャリアの中でタッチダウンレシーブ2回も記録しており、そのうちの1回はプレーオフで自らのパスをキャッチしたものだ。

このマリオタ加入の動きにより、ハウエルのコマンダースでの将来が疑問視されている。2023年シーズンのインターセプト数、被サック数、パスアテンプト数でトップのハウエルは、コマンダース元ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラの下で、苦境に立たされる場面が何度もあった。とはいえ、9月で24歳になる、2022年ドラフト5巡指名のハウエルは、勝利したデンバー・ブロンコス戦とファルコンズ戦で活躍しており、イーグルス戦やシアトル・シーホークス戦では敗北しながらも優れた力を見せている。

【KO】