レイブンズが元タイタンズRBデリック・ヘンリーと2年約24億円の契約へ
2024年03月13日(水) 11:01大物選手がボルティモアへ向かおうとしている。
現地12日(火)、ランニングバック(RB)デリック・ヘンリーがボルティモア・レイブンズと2年1,600万ドル(約23億5,734万円)の契約の条件に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。ラポポートによると、ヘンリーの契約は最大で2,000万ドル(約29億4,668万円)相当になり、900万ドル(約13億2,574万円)の保証が含まれているという。
30歳のヘンリーは8シーズンを過ごしたテネシー・タイタンズを離れ、レイブンズに見事にフィットするように見受けられる選手としてボルティモアにやってくる。ヘンリーはクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンの、ゲームを破壊するスピードと回避能力を補完する存在となるだろう。
ヘンリーはタイタンズに所属していた2016年シーズンから2023年シーズンの間に、プロボウルに4度選出され、ラッシングチャンピオンに2度輝いた経歴を持つ。2019年のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ディビジョナルラウンドで195ヤードの力走を見せ、タイタンズが第1シードのレイブンズを下すのに貢献したことは、その傑出したパフォーマンスの一例として挙げられる。
今後、ヘンリーはAFC北地区の前年度王者であるレイブンズに加わり、昨季のAFCチャンピオンシップゲームで最終的に優勝を飾ったカンザスシティ・チーフスに敗れて惜しくも敗退したチームを、スーパーボウル制覇という目標にさらに近づけることを目指すだろう。
Flock Nation I swea it’s up ! 💪🏾
— Derrick Henry (@KingHenry_2) March 12, 2024
「フロックネーション、もう大丈夫だ!」
フリーエージェント(FA)になろうとしているJ.K.ドビンズやロサンゼルス・チャージャーズと契約するガス・エドワーズ、そしてキートン・ミッチェルなど、レイブンズRB陣の健康問題は長年の課題となっていた。
ヘンリーの衰えは以前から予想されていたものの、この2シーズンではレギュラーシーズンの33試合に出場し、いずれもキャリー数でNFL首位に立っている。
この3シーズン、レイブンズのラッシングをけん引してきたのはジャクソンであり、2020年以降にレイブンズのランニングバックで1,000ランヤード以上を記録した選手はいない。この2シーズンを含めてキャリアで5回、1,000ランヤードを突破した経験を持つヘンリーが、そうしたRB陣を改善することが期待されている。
ヘンリーにどこまで力が残っているのかを疑問視する声は多く上がるだろう。とはいえ、レイブンズはヘンリーがバックフィールドで存在感を示し、チームのロンバルディトロフィー獲得を後押ししてくれることを望んでいる。
【RA】