ファルコンズがQBリッダーをカーディナルスWRムーアとトレードへ
2024年03月15日(金) 10:11アトランタ・ファルコンズは、前の先発クオーターバック(QB)から離れるとともに、新たなQBカーク・カズンズのために人材を確保しようとしている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地14日(木)に情報筋の話として報じたところによると、ファルコンズがアリゾナ・カーディナルスとのトレードによって、元ドラフト3巡目指名のQBデズモンド・リッダーと引き換えに、4年目のワイドレシーバー(WR)ロンデール・ムーアを獲得したという。
リッダーの離脱が差し迫っているとのニュースを最初に報じたのは、『CBS Sports(CBSスポーツ)』のジョナサン・ジョーンズだ。
水曜日に4年1億8,000万ドル(約266億9,166万円)の大型契約でカズンズが加入したことにより、ファルコンズにとって不要な存在となっていたリッダーは、カーディナルスでQBカイラー・マレーのバックアップを務めることになるだろう。
24歳のリッダーはファルコンズの先発として2023年シーズンを迎えたものの、バックアップのタイラー・ハイニケに何度もプレーを譲ることがあり、先発の座を維持するのに苦労していた。ファルコンズで2年間を過ごしたリッダーは、17試合に先発して8勝9敗の成績を残しており、パス成功率64%、3,544ヤード、タッチダウン14回、インターセプト12回をマークしている。
ファルコンズのクオーターバックルームには現在、元ワシントン・コマンダースのバックアップ2人(カズンズ、ハイニケ)が残っている。
23歳のムーアはカーディナルスで3年目のシーズンに低迷していた。初年度はレシーブ54回で435ヤードを記録して好調なスタートを切ったものの、以降はこれらの数字に届いていない。ムーアはタッチ数187回で1,450スクリメージヤード、タッチダウン4回という成績でカーディナルスを去ることになった。
ルーキー契約の4年目を迎える小柄なパスキャッチャーであるムーアは、決定的に戦力が不足しているファルコンズのレシーバー陣を補強する役割を担う。ワイドレシーバーのドレイク・ロンドン、最近加入したダーネル・ムーニー、カダレル・ホッジス、タイトエンド(TE)カイル・ピッツとともに、ムーアはランニングバック(RB)ビジャン・ロビンソンとセットで素早いプレーを発揮することが期待される。
ファルコンズのヘッドコーチ(HC)ラヒーム・モリスが就任初年度を迎えるにあたって、リッダーが抜け、カズンズ、ムーニー、ムーアが加わった攻撃陣は、突如としてよりダイナミックで有望なものとなった。
一方、ムーアがファルコンズに移籍し、マーキス・ブラウンがまだフリーエージェント(FA)であるため、カーディナルスのレシーバー陣にはほとんど人影がない状態だ。2024年シーズンに戻ってくるチームトップのワイドアウトは、マイケル・ウィルソンとグレッグ・ドーチ(2023年シーズン、合計レシーブ62回で845ヤードをマーク)となっている。2024年NFLドラフト全体4位指名権を持つカーディナルスは、早めにトップクラスのレシーバーを獲得する可能性が高い。
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