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コマンダースがQBハウエルとドラフト指名権をシーホークスとトレード

2024年03月15日(金) 11:56

ワシントン・コマンダースのサム・ハウエル【AP Photo/Michael Ainsworth】

クオーターバック(QB)サム・ハウエルが動く。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地14日(木)に報じたところによると、ワシントン・コマンダースがハウエルをシアトル・シーホークスにトレードするという。このトレードに伴って両チームはドラフト指名権の交換も行っており、コマンダースはハウエルおよび2024年ドラフト4巡目指名権(全体102位)および6巡目指名権(179位)と引き換えに、2024年3巡目指名権(78位)および5巡目指名権(152位)を獲得する。

その後、両チームが契約内容を正式に発表した。

コマンダースがハウエルの最大の支持者であった元ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラを解任し、新たなHCにダン・クインを据えた時点で、ハウエルのコマンダースでの将来はますます不透明なものとなっていた。ジェネラルマネジャー(GM)アダム・ピータースは今週、ベテランQBマーカス・マリオタと契約を結んだことで、経験豊富で低コストの選択肢をコマンダースに加えている。その後、コマンダースは4月に実施されるドラフトで全体2位指名権をクオーターバックに使うことを予期しつつ、ハウエルを手放す形となった。

先発として過ごした1シーズンを経て、ハウエルはコマンダースを去る。ハウエルはこの1シーズンでプレーメーカーとしての潜在的な能力(特にストラクチャー外のプレー)を垣間見せたものの、NFLで信頼できる先発になれることを証明するのに必要な一貫性を示すことはできなかった。コマンダースのシーズンが崩壊するにつれ、ハウエルは次第にターンオーバーをする頻度が高くなり、本来の能力を発揮できていないプレーが増えて、苦境に立たされるようになってしまう。

リベラ元HCはハウエルをベンチに降格させ、ベテランバックアップのジャコビー・ブリセットを起用したが、シーズン半ばにブリセットが負傷して戦線を離脱。その結果、完全に仕事を失う前に、ハウエルが再び先発に復帰せざるを得ない状況になった。シーズン終盤には、リベラが去ることも、ハウエルが後を追ってチームを去ることも明らかになっている。

コマンダースを離れるハウエルは、ジーノ・スミスが先発クオーターバックとして残っているシーホークスに移籍するという興味深い状況に置かれる。2022年に輝かしい成績を残して大きな期待を寄せられていたスミスだが、昨シーズンはその期待に応えられなかった。スミスの契約が2年残っている中、シーホークスはベテランQBスミスの後ろで1、2年を過ごし、成長する可能性があるハウエルという、低リスクの賭けに出る。

【KO】