ベアーズが4巡目指名権と引き換えにチャージャーズからプロボウラーのWRアレンを獲得
2024年03月15日(金) 13:48シカゴ・ベアーズが、多くの人が予想もしていなかった超大型トレードを成功させた。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地14日(木)の夜に報じたところによると、シカゴ・ベアーズが2024年ドラフト4巡目指名権(全体110位)と引き換えに、プロボウルに選出されたことがあるロサンゼルス・チャージャーズのワイドレシーバー(WR)キーナン・アレンを獲得するという。
最初にこのニュースを報じたのは『FOX(フォックス)』のジェイ・グレイザーだ。
クオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズと2024年NFLドラフト全体1位指名権の行方がどうなるかをシカゴの街とNFL界が待ち続けている中、6度のプロボウル選出経験があり、チャージャーズからペイカットを打診されたが拒否したアレンをベアーズが獲得したと、ラポポートが伝えている。
チャージャーズはアレンの現契約で3,470万ドル(約51億5,154万円)のキャップヒットを抱えていた。アレンは、WRマイク・ウィリアムス、ラインバッカー(LB)カリル・マックやジョーイ・ボーサと並んで、サラリーキャップに対して3,000万ドル(約44億5,368万円)以上を計上する予定だった4人のうちの1人だった。チャージャーズは水曜日にウィリアムスを放出し、木曜日にボサとマックの契約を再調整して引きとめている。アレンはどうやら契約について譲歩することを望んでいないようで、チャージャーズで11シーズンを過ごした後、最新のプロボウル選出を果たした2月の時点では予想もしなかった動きで移籍することになった。
『Over the Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、ベアーズには5,630万ドル(約83億5,382万円)のキャップ・スペースがあるということだが、この先、ある程度の契約額の見直しが行われる可能性はないとは言い切れない。4月に32歳になるアレンは、4年8000万ドル(約118億7,576万円)で、基本年俸1810万ドル(26億8,689万円)の契約の最終年を迎える。また、アレンは昨季、キャリア最多のレシーブ108回で1,243ヤード、タッチダウン7回をマークしており、輝かしいキャリアの中でも最高のシーズンを送ったばかりだ。
実績から言えば、アレンは反対側に位置するワイドレシーバーで、フィールドを広げる能力のあるD.J.ムーアと抜群のコンビを組むはずだ。アレンがフィールズからボールを受けるのか、それとも2024年ドラフトで全体1位指名を受ける可能性が高いと見られている南カリフォルニア大学(USC)のQBケイレブ・ウィリアムズからボールを受けるのかはまだわからない。
チャージャーズにとって、アレンの離脱はチームの歴史上で重要なある1つの時代が幕を閉じることを意味している。
チャージャーズの選手の中では、アレンはレシーブ904回、1万0,530ヤードを記録した元タイトエンド(TE)アントニオ・ゲイツに次ぐ2位につけており、レシーブ900回と1万ヤードを超えているのはこの2人しかいない。タッチダウン59回はフランチャイズ歴代3位の数字だ。
そして今、アレンがロサンゼルスを去り、ウインディシティに移ろうとしているのは、チャージャーズとベアーズの両チームがそれぞれ画期的な変化を遂げようとしている物語の一部だ。
【KO】