2024年、新たな大男がクオーターバック（QB）アーロン・ロジャースを守ることになる。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが情報筋の話として現地15日（金）に報じたところによれば、ニューヨーク・ジェッツが元ダラス・カウボーイズのオフェンスシブタックル（OT）タイロン・スミスと1年最大2,000万ドル（約29億8,092万円）の契約を結ぶ見込みだという。

33歳のスミスはカウボーイズで13シーズンを過ごした後、キャリア初のフリーエージェント（FA）市場に出ていた。8度目のプロボウルに選出された昨シーズンにおいて、スミスはカウボーイズで最も在籍期間の長い選手だった。

カウボーイズでのキャリアを通じて、スミスはリーグ屈指のタックルとして知られるようになった。2011年NFLドラフト1巡目指名選手のスミスは、QBダック・プレスコットを守る仕事からジェッツのロジャースを守る仕事に移ることになる。

ここ数年、スミスのプレーはケガによって妨げられていた。2020年シーズンと2022年シーズンには大部分の試合を欠場。2020年以降、スミスはレギュラーシーズン30試合に先発出場し、プロボウル選出を1回果たしている。

ジェッツのオフェンスは2023年にリーグ4位タイのサック64回を許しており、スミスの加入は大きな助けとなる。『NFL Research（NFLリサーチ）』によると、スミスは『Pro Football Focus（プロ・フットボール・フォーカス／PFF）』の2023年のパスブロッキングのグレードで88.6をマークし、パスブロッキング部門においてタックルの中で最も高い評価を受けた。また、スミスは『PFF』によるオフェンシブグレードで84.6という成績を残しており、全タックルの中で5位につけている。

ジェッツはアキレス腱断裂から復帰予定のロジャースを守るために最大限の努力をしている。ガード（G）ジョン・シンプソンを加えたジェッツは、さらにボルティモア・レイブンズからOTモーガン・モーゼスを獲得してオフェンシブライン（OL）を強化してきた。スミスが正式にダラスから去ったことで、カウボーイズはプレスコットの前方でのプロテクションを強化させるためにやるべき仕事がある。

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