ベアーズが条件付きの2025年ドラフト6巡目指名権と引き換えにQBフィールズをスティーラーズにトレード
2024年03月17日(日) 12:35シカゴ・ベアーズが2つ目の大型トレードを実現させた。今回のトレードはクオーターバック(QB)に関するものだ。
現地16日(土)、ピッツバーグ・スティーラーズがベアーズとのトレードでQBジャスティン・フィールズを獲得すると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話をもとに報じた。
ラポポートによると、ベアーズはフィールズと引き換えに、条件付きの2025年ドラフト6巡目指名権(2025年ドラフト4巡目指名権になる可能性がある)をスティーラーズから受け取るという。その後、両チームは身体検査の結果を待ちながら、トレードを正式に発表している。
ベアーズのジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ポールズはチームが発表した声明で「この数週間、何度もトレードの話をしてきたが、このタイミングでジャスティンをピッツバーグにトレードすることが、ジャスティンにとってもベアーズにとってもベストだと考えた」と述べ、こう続けた。「今日、私たちはジャスティンと話をし、トレードについて、そして私たちクラブにとってのトレードの根拠を伝えた。彼がこの3年間で見せてきた、たゆまぬ献身とリーダーシップ、私たちのフランチャイズとコミュニティのために注いでくれたものすべてに感謝している。彼が長く、成功に満ちたNFLキャリアを歩んでいくことを願っている」
25歳のフィールズは13試合に先発出場した2023年に、パスヤード(2,562ヤード)とパス成功率(61.4%)でキャリアハイを更新。ダイナミックなQBであるフィールズはベアーズでの3年目のシーズンに、ランでも657ヤードを稼ぎ、4回のタッチダウンを決めた。
2021年ドラフト全体11位で指名されたフィールズがこれまでに先発した試合で、ベアーズは10勝28敗という結果を残している。フィールズは6,674パスヤード、タッチダウンパス40回、インターセプト30回、2,220ランヤード、タッチダウンラン14回という成績でベアーズ時代を終えることになった。
今オフシーズン、スティーラーズは大胆な動きを見せている。ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンはプロボウルに9回選出された経歴を持つQBラッセル・ウィルソンを迎え、かつてドラフト1巡目指名したQBケニー・ピケットをフィラデルフィア・イーグルスにトレード。また、メイソン・ルドルフはテネシー・タイタンズと契約している。
NFLネットワークのトム・ペリセロが土曜日に状況を知る人物の話をもとに伝えたところによると、フィールズを獲得したスティーラーズは、ウィルソンに先発を任せる予定とのこと。
ウィルソンがシーズン初戦で先発を務めることが予定されている中で、フィールズはスーパーボウルチャンピオンに輝いた経験があるウィルソンから学ぶチャンスを得ている。間違いなく、ウィルソンの経験は、これからスティーラーズで2番手の役割を担うフィールズのような若手QBにとってプラスになるはずだ。
ベアーズに関しては、4月に行われる2024年NFLドラフトで、QBケイレブ・ウィリアムズを全体1位で指名する可能性が最も高いと、あらゆる兆候が示していると言えよう。
ランニングバック(RB)ディアンドレ・スイフトやワイドレシーバー(WR)キーナン・アレン、タイトエンド(TE)ジェラルド・エバレットなど、今オフシーズンにベアーズに加わった選手たちは、2024年に誰が司令塔を務めようと、チームの役に立つだろう。また、ベアーズはこの3シーズンにシアトル・シーホークスで攻撃コーディネーター(OC)を務めていたシェーン・ウォルドロンもチームのOCとして新たに迎え入れている。
スティーラーズは今後、ウィルソンやフィールズといったクオーターバックと共に歩む新時代に向けて準備を進める。一方のベアーズは、4月に実施されるドラフトに備えて誰を指名するか検討していくだろう。オフシーズンのあらゆる動きを踏まえると、ベアーズの2024年シーズンは興味深いものになりそうだ。
「自分を迎え入れ、受け入れてくれたシカゴの街には感謝してもしきれない。このような歴史的なフランチャイズの一員になる機会を与えてくれたベアーズの組織全体とオーナーシップに感謝している。でも、何よりも、一緒にプレーしてきた仲間たちに感謝している。君たちがいたからこそ、俺は毎日、ああやって取り組むことができた。浮き沈みを経験しながら過ごしたこの3年間、君たちの存在には感謝してもしきれない。一人ひとりの成功を祈るばかりだ。次のチャプターに進む準備はできている!」
「ありがとう」
Can’t say thank you enough to the city of Chicago for taking me in and embracing me. Thank you to the entire Bears organization and ownership for allowing me the opportunity to be part of such a historic franchise. But most of all thank you to my all my brothers that I played… pic.twitter.com/fT1dORwFU5
— Justin Fields (@justnfields) March 16, 2024
【RA】