セインツがDEチェイス・ヤングと契約へ
2024年03月19日(火) 09:24ディフェンシブエンド(DE)チェイス・ヤングがNFLの新天地に向けて荷物をまとめるのはこの5カ月で2度目だ。
現地18日(月)、かつて2020年ドラフト全体2位指名を受けたヤングが、ニューオーリンズ・セインツと1年1,300万ドル(約19億3,882万円)の契約を結ぶ見込みだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。ラポポートによると、1,300万ドル全額が保証されるとのこと。その後、チームがこの契約を正式に発表した。
昨季、サンフランシスコ・49ersはトレード期限を迎える直前に、ワシントン・コマンダースとの取引でヤングを手に入れている。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の強豪チームにレンタルされるような形で獲得されたヤングは、2023年シーズンの後半を49ersで過ごした。49ersにとって、その見返りは大きくなかったものの、カンファレンスタイトルを獲得して第58回スーパーボウルに出場するには十分なものだった。スーパーボウルでは、延長戦の末にカンザスシティ・チーフスに敗れている。
ヤングは49ersでプレーオフを含めてタックル18回、サック3.5回を記録し、スーパーボウルではチーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズに1回のサックを決めた。2023年のQBプレッシャー総数では18位タイにつけている。これは、ニューヨーク・ジェッツのパスラッシュスペシャリストとして活躍し、先週にフィラデルフィア・イーグルスと3年5,150万ドル(約76億8,112万円)の契約を結んだDEブライス・ハフの記録に並ぶ数字だ。
ハフとは違い、ヤングは1年契約で自分の実力を証明することを、またしても求められている。2023年にトータルディフェンスでトップ10から脱落したことを受けて、デニス・アレンHC(ヘッドコーチ)が守備陣の立て直しを目指しているセインツで、ヤングはプロボウルに8回選出された経歴を持つDEキャメロン・ジョーダンといった選手たちと力を合わせることになりそうだ。オハイオ州立大学時代にチームメイトだったDEニック・ボサと49ersで再会したことでかけられていた大きな期待に応えられなかったヤングは、今度こそフルシーズンで実績のあるエッジラッシャーとタッグを組めることを示すだろう。
2020年にディフェンス部門年間最優秀新人賞に輝くなど、好調なスタートを切ったヤングだが、2021年シーズンと2022年シーズンの大半はケガで欠場を余儀なくされた。2024年シーズンの途中に他チームからトレードされるかもしれないと心配する代わりに、ヤングは相手クオーターバックを捕えるという1つの目標を掲げて、ニューオーリンズでのシーズンをスタートさせる。
【RA】