2023年のレギュラーシーズン中に2チームでプレーしたクオーターバック（QB）ジョシュア・ドブスが、また新たなチームを見つけた。

現地18日（月）、これまでミネソタ・バイキングスに所属していたドブスとサンフランシスコ・49ersが、225万ドル（約3億3,596万円）の保証を含む1年契約に合意したと、『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが情報筋の話をもとに報道。ラポポートとペリセロ、ガラフォロによると、この契約には75万ドル（約1億1,196万円）のインセンティブも含まれているという。

現在29歳のドブスは、昨年のプレシーズンの時点ではクリーブランド・ブラウンズに所属していたが、シーズン第1週を迎える前にアリゾナ・カーディナルスにトレードされた。ドブスの加入を受けて、カーディナルスはクレイトン・チューンを差し置いてドブスを先発に指名。ドブスはカーディナルスで最初の8試合に先発出場し、1勝7敗という成績を残した。

カーク・カズンズがアキレス腱（けん）を負傷したことで、バイキングスは数々のチームを転々としてきたドブスをトレードで獲得。シーズン第9週に行われたアトランタ・ファルコンズ戦ではジャレン・ホールがキャリア初先発を務めたものの、脳しんとうで戦線離脱し、ホールの代わりに出場したドブスが、バイキングスの一員としてセンセーショナルなデビューを飾った。ファルコンズ戦では勝利をもたらしたが、ドブスの先発としての成績は2勝2敗と安定せず、致命的なターンオーバーを喫することもあったため、ヘッドコーチ（HC）ケビン・オコンネルはシーズン第15週からニック・ムレンズを先発に起用し、ドブスをベンチに下げている。

49ersはサム・ダーノルドがバイキングスと契約したことを受け、航空宇宙工学の学位を持っていることから“The Passtronaut（ザ・パストロノート）”という愛称で親しまれているドブスに、ブロック・パーディーのバックアップを務めるチャンスを与えようとしている。

第58回スーパーボウルに出場したばかりの49ersは、2024年シーズンに向けて堅実なバックアップQBを見つけた。

【RA】