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コマンダースで仕事を分担することについて語るRBエイケラー

2024年03月19日(火) 13:33

ロサンゼルス・チャージャーズのオースチン・エイケラーとイーストン・スティック【AP Photo/David Becker】

ランニングバック(RB)オースチン・エイケラーがロサンゼルス・チャージャーズから退団したことは驚きではなかった――実際、それは以前から予想されていたことだった。

しかし、エイケラーが次の行き先として選んだ場所は興味深い。エイケラーはNFLキャリアで唯一、所属してきたチームを離れ、首都に本拠地を構えるワシントン・コマンダースでプレーすることを決めた。ベテランのエイケラーはそこで、若手RBブライアン・ロビンソンJr.を補完する役割を担うことになる。

現地18日(月)に本人が説明しているように、それはエイケラーがよく知っている役割だ。また、エイケラーは、チャージャーズの元ヘッドコーチ(HC)で、現在はコマンダースのRBコーチを務めているアンソニー・リンの下で、再びその役割を担いたいと考えている。

エイケラーは「ああ、それは加入して、(ランニング)バック2人体制のバックフィールドに入るチャンスだった。最初の契約でメルビン・ゴードンとプレーしていたときは、キャリアで一番いい気分だった」と説明し、こう続けた。

「その哲学にも、リンコーチと一緒にいることにも、彼がランニングバックコーチであることにも、興味をそそられた」

「彼は絶対的なリーダーだ。だから、彼がいるところに戻るだけで、間違いなく集中力を保ち、気を引きしめ、選手として自分を駆り立てる最高の機会を得られると思う。それが、俺が求めていた機会であり、環境だった」

エイケラーは再出発を必要としていた。エイケラーは自分との長期的な将来を検討したがらないチャージャーズのフロントオフィスとの間で、契約問題に巻き込まれていることに気づいていたのだろう。そして、チャージャーズが2023年に、特にフラストレーションがたまり、期待外れなシーズンを過ごしたことで、前に進む時が来た。

エイケラーは5月に29歳になる。刻々と迫る引退までの時間以外にモチベーションが必要だとすれば、エイケラーはそれをリンと、バックフィールドで唯一の稼ぎ頭にならなくても良い役割に見出したようだ。キャリアの現段階では、いずれにせよエイケラーにとってはパスキャッチRBとして起用されるのがベストで、それはロビンソンのフレッシュさを維持し、アントニオ・ギブソンとJ.D.マキシックの離脱で空いた穴を埋めるのに役立つはずだ。

エイケラーがそれ以上の結果を残せば、オフシーズンの体制変更でオフェンスの方向性がまだ定まっていないコマンダースにとっては、ボーナスとなる。

この数年でNFLに関して学んだことについて、エイケラーは「俺たちはスポーツというビジネスをしていて、その中では、コーチや選手、スタッフ、サポートによって浮き沈みがあるものだ」と話し、次のように続けている。

「スポーツのエコシステムにはいろんなことが絡んでいて、そこでは常に、できる限り競争力を高め、できるだけ長くそれを維持しようとするものだけど、残念なことに、俺たちが去年、チャージャーズで経験したように、低迷期を迎えることもある。つまり、それを好転させるために、新しい関係、新しい選手を取り入れようとするものだし、それがまさに今ここで起こっていることだ。だから、俺はワクワクしている」

「リンコーチがヘッドコーチだったときに、それが行われていたのを見たことがある。あの頃はプレーオフに進出したり、そこで勝ち進んだりしていた。だから、以前にもあったことは知っている。俺はそれを見ていた。去年も(ヒューストン)テキサンズで見たはずだ。彼らがシーズンをどう過ごしたか、どうやって立て直しを図ったかをね。つまり、前例はある。前にもできたことはまたできるはずだ。だから俺は、ここにエネルギーをもたらして、チームを正しい道に導くことを楽しみにしているし、それに時間をかける必要はない。今年は何かを得られると思っている」

【RA】