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QBマホームズと“勝利の文化”に惹かれてチーフスに加入したWRマーキス・ブラウン

2024年03月19日(火) 14:52


アリゾナ・カーディナルスのマーキス・ブラウン【Kara Durrette via AP】

“ハリウッド”という愛称で親しまれているワイドレシーバー(WR)のマーキス・ブラウンがカンザスシティ・チーフスに加入するというニュースを受け、チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズは力こぶの絵文字を3つ連ねた投稿をシェアした。

マホームズと新加入のブラウンが、スーパーボウル連覇に向けて自分たちが強い絆で結ばれるはずだと信じているのは明らかだ。

チーム公式記録によると、キャリアでわずか3回しかプレーオフゲームに出場したことがないブラウンは、チーフスが魅力的な移籍先となった理由について、現地18日(月)に次のように語ったという。

「パットの存在が大きかった。パット、リードコーチ(ヘッドコーチ/HCアンディ・リード)、そして、勝利の文化と共にプレーできる。あのオフェンスに入っていって貢献し、溶け込めると思った。そういうことがすべて一因になっている。彼らも俺に強い関心を寄せてくれていたから、お互いに興味があった。ものすごく魅力的だったよ」

チーフスにとって魅力的だった部分は、ブラウンのフィールドを広げる能力だ。2年連続のスーパーボウル制覇を成し遂げたものの、チーフスのオフェンスは過去のシーズンと比べると、驚くほど勢いがなかった。

したがって、チーフスは26歳のブラウンとの契約によって、ビッグプレーの恩恵を受けられるかもしれない。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ボルティモア・レイブンズに在籍していた2019年から2021年にかけて、ブラウンは20ヤード以上のタッチダウンレシーブを11回記録しており、その期間の成績としてNFL内3位タイにつけているとのこと。アリゾナ・カーディナルスに所属していた2年間ではそのような得点力が衰え、20ヤード以上のタッチダウンは3回しか決めていない。

この2シーズンで8試合を欠場したブラウンは、2023年シーズンにレシーブ51回でキャリア最低となる574ヤードをマークした。

1年契約を締結し、自分が今でもビッグプレーを生み出せる存在であることを証明するチャンスを得たブラウンは、マホームズと仕事ができることを楽しみにしている。

ブラウンはマホームズについて「外から見ていると、彼はものすごく情熱的な人に見える。俺もものすごく情熱的な人間だ」とコメント。

「彼は勝ちたいと思っているし、勝つために必要なことは何でもする。一緒にプレーしたいと思える人だ。自分のパフォーマンスを次のレベルへと押し上げてくれるような、自分の能力を最大限に引き出してくれる人とプレーしたいもんだろ。彼は間違いなくそういうタイプの選手だと感じている」

マホームズの素晴らしさはとどまるところを知らないが、中でもディープボールを投げる能力は際立っていると言えよう。それは、チーフスファンが2024年シーズンも見たいと思っている能力だ。

「腕の才能。深いところに投げる能力。それがすべてを物語っている。彼にできないことはあるのだろうか?」と強調したブラウンは「彼はプレーを引き伸ばすことができるし、試合に勝つために必要なことは何でもやる姿を見てきたような気がする。ビッグプレーを決めることも、整然とフィールドを進むことも、足を使うことも、ケガを抱えながらプレーすることも、そういうものはすべて、この人のためにプレーしたいと思う選手の資質であり、特徴だ」と続けている。

【RA】