ジェッツがFAのWRマイク・ウィリアムスと1年最大23億円の契約で合意
2024年03月20日(水) 09:08ワイドレシーバー(WR)マイク・ウィリアムスのNFLキャリアの次章は、いろいろな意味でこれまでとは異なるものになるだろう——クオーターバック(QB)を除いて。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたところによると、ウィリアムスがニューヨーク・ジェッツと1年最大1,500万ドル(約22億6,261万円)の契約を結んだという。その後、チームが契約締結を公表している。
ウィリアムスは先週、7シーズンを過ごしたロサンゼルス・チャージャーズからコスト削減のため放出されていた。
ウィリアムスの移籍は“沿岸のエリート”という言葉に新たな意味をもたらすものだ。2017年NFLドラフト全体7位で指名されたウィリアムスは西海岸から東海岸へと移り、これまでチャージャーズQBジャスティン・ハーバートのためにルートを走っていたが、これからはジェッツQBアーロン・ロジャースのためにルートを走ることになる。ウィリアムスは29歳のシーズンという、キャリアの中で重要な時期に移籍することになったのだが、健康を維持して大きな影響を与えることができれば、将来的に大金を手にする可能性もある。
これまでのキャリアにおいて、故障者レポートがウィリアムスの物語を形作ってきた。大柄でビッグプレーを生み出す能力を持つことは証明しているウィリアムスだが、厄介なケガの悩みを抱えて苦戦しており、2022年シーズン前にチャージャーズとの契約を延長するも、そこから18試合も欠場してしまっている。2023年にはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂という形で再び負傷し、わずか3試合の出場にとどまった。
こうした負傷にもかかわらず、ウィリアムスは2018年以降、レシーブ1回あたりのヤード(15.8ヤード)でNFLの首位に立っており、過去2シーズンでは生産性が向上している。
ジェッツはウィリアムスが1年を健康に過ごすことを望んでおり、ウィリアムスはAP通信年間最優秀オフェンス部門新人賞を受賞した経験を持つギャレット・ウィルソンとともに最高のターゲットとして迎えられるだろう。ウィリアムスの加入で相手のディフェンスがウィルソンに払う注意が少しでも減ることを考えれば、ウィルソンはウィリアムスの加入を知って感謝しているかもしれない。
ジェッツはロジャースのターゲットとなるレシーバーがひどく不足した状態でオフシーズンを迎えていたが、現地19日(火)にもたらされたウィリアムス加入の一報は短期契約での大型補強となった。2023年に期待されていたスリリングなシーズンを奪われたジェッツは時間を無駄にすることなく、ロジャースにハイレベルで優秀な選手を供給している。
成功すれば、ウィリアムスは大金を手にするチャンスをもう1度得ることができる。その価値があることを証明するには健康でいることが必要だ。
【KO】