ベンガルズがOTブラウンと1年契約
2024年03月20日(水) 16:39NFLで曲がりくねった旅路を進んできたオフェンシブタックル(OT)トレント・ブラウンが、新天地にたどり着いた。シンシナティ・ベンガルズだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地19日(火)に情報筋の話として報じたところによると、ベテランOTブラウンがベンガルズと1年契約を結ぶ予定だという。その後、ベンガルズが正式にこの契約を発表した。
火曜日にシンシナティを訪れたブラウンは、OTジョナ・ウィリアムスの離脱に伴い、クオーターバック(QB)ジョー・バロウを守る新しい右タックル(RT)として加わる。
ドラフト7巡目でサンフランシスコ・49ersに指名されてキャリアをスタートさせたブラウンは、ニューイングランド・ペイトリオッツへのトレード、レイダースとの4年契約、そしてペイトリオッツへの出戻りを含め、9年間のプレー経験を持つ。ペイトリオッツでは多くの役割を担ったものの、ここ5年間の大半はケガに悩まされ、過去5シーズンのうち4シーズンでスナップ数が600回に満たなかった。
健康面の不安はあるものの、ブラウンは出番があれば好プレーを見せており、『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス/PFF)』によると、2023年シーズンにおけるブラウンのオフェンスの総合グレードは11位だったという。
ここ数年、両タックルのポジションでプレーしてきたブラウンは、チームが必要とする複数のスポットで能力を発揮しており、ベンガルズにとっては魅力的なオプションだ。ベンガルズはOTオーランド・ブラウンの存在のおかげで左タックル(LT)は解決しているが、ケガのために2023年シーズンに支障をきたし、最終的にはシーズンを終えてしまったバロウが立ち続けていられるようにするため、オーランドの反対側に信頼できるブロッカーが必要だった。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』のポール・デナーJr.によれば、ブラウンはどちらのタックルポジションでもプレーできる自身の能力について、「それが俺の最も得意とするところだ」と語り、次のように続けたという。「俺がここにいる理由はそれだと思う。リーグでもフットボール界全体でも、俺以上にそれをうまくできるタックルは他にいないだろう。俺にはそういうユニークなスキルがあるんだ」
ブラウンは4月に31歳を迎えることになっていて、ベンガルズとの契約は2024年シーズンの暫定的な解決策に過ぎない。とはいえ、ベンガルズは今、勝つという使命を課されており、両者の条件がうまく合致したことになる。
【KO】