QBのドラフト上位指名を“支持”するジャイアンツオーナー
2024年03月26日(火) 13:53ニューヨーク・ジャイアンツはドラフト1巡目でクオーターバック(QB)を指名することを選択した場合、それを実行する許可をオーナーから得ている。
現地25日(月)、ジャイアンツのオーナーであるジョン・マーラはオーナーたちが集うミーティングで、ジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンとヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは、それがチームにとって最善だと思えば、クオーターバックをドラフトで指名してもいいと発言。ジャイアンツは2024年NFLドラフトの全体6位指名権を保有している。
『ESPN』によると、マーラは月曜日に「彼らがクオーターバックにほれ込み、それが全体6位指名、あるいは繰り上げ指名に値すると考えるのであれば、私は確実にそれを支持する」と述べたという。
ジャイアンツは昨年にQBダニエル・ジョーンズと1億6,000万ドル(約242億1,328万円)の契約を結んだばかりだが、ジョーンズのケガに悩まされた2023年シーズンはチームの様相を一変させた。ジョーンズは現在、断裂したACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)のリハビリに取り組んでおり、今オフシーズンの後半に練習参加の許可を得る見通しだ。昨シーズン、ジョーンズは首のケガでも3試合を欠場している。
シェーンGMは全体1位指名を受ける可能性が高いと見られている南カリフォルニア大学(USC)のQBケイレブ・ウィリアムズを含め、QBを見るためにいくつかのプロデーに顔を出してきた。チーム施設を訪れた複数のクオーターバックを迎え入れてもきたジャイアンツは、NFLスカウティングコンバインでさらに数人の選手と面談している。
ジャイアンツのスカウト部門から、今年のQB候補生は“ここ数年で最も才能のあるグループ”の1つだと聞かされたと明かしたマーラは、次のように語った。
「彼らがクオーターバックを見ているのは知っている。それを見てきた。彼らはいくつかのプロデーに参加している。うちにも何人か来ていた。どういう方向に進んでいくかについては、まだ最終決定を下す段階に近づいてすらいないと思う。そういう話し合いはこれから数週間かけて行われるだろう」
今オフシーズン、ジャイアンツはQBポジションの備えとして、フリーエージェント(FA)のドリュー・ロックとも1年500万ドル(約7億5,665万円)の契約を締結している。
シアトル・シーホークスのジョン・シュナイダーGMは、ロックがジャイアンツと契約したのは先発の座を争う機会を与えられるからだと示唆していたようだが、ロックはのちにシュナイダーGMの発言内容を否定している。先日、ダボールHCは『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロに対し、健康面で許可が下り次第、ジョーンズが先発になると述べた。
月曜日に受けたインタビューで、マーラはNFLネットワークのマイク・ガラフォロに「私は今もダニエルのことをとても信頼している」と語っている。
「2022年に見たダニエルは本物だったと思う。去年はケガをしていた。多くのオフェンシブラインマンが負傷し、私たちの思うようにいかなかった。だが、私にはものすごく自信がある。トレーニングキャンプまでに彼の準備が整うことを願っているし、2024年には彼が先発を務めることを期待している」
ESPNによれば、マーラはドラフト全体6位――あるいはそれ以上――でクオーターバックを獲得することを、ジョーンズへの非難とは見なさないという。むしろ、それを古き良き競争の形だと見ているマーラはこう話している。
「いや、そうは思わない。両者に競争させればいいじゃないか。競わせて、より優れた方が勝てばいい」
【RA】