ブロンコスがドラフト指名権をトレードアップしてQBを獲得するのは「現実的だ」とHCペイトン
2024年03月26日(火) 15:26デンバー・ブロンコスは2024年NFLドラフトの全体12位指名権を有しているが、すべての主要なクオーターバック(QB)が早期に指名される可能性を考えると、この順位はフランチャイズクオーターバックを獲得するには遅すぎるかもしれない。
ラッセル・ウィルソンの放出を受けて、ブロンコスのロースターには現在、ジャレッド・スティッドハムとベン・ディヌッチの2人だけがクオーターバックとして名を連ねている。ブロンコスにはドラフトでクオーターバックを指名する可能性がある。問題は誰を、いつ指名するかだ。
ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは現地25日(月)、NFLの年次リーグミーティングの場で、ドラフトでのトレードアップを“現実的な選択肢”と見ていると明らかにした。
チームはあらゆる選択肢を検討するが、現時点ではトップ5に入るためにどれだけのコストがかかるかはわからない、とペイトンHC は述べている。また、ペイトンHCはドラフトが近づくにつれて、全体4位の指名権を持つアリゾナ・カーディナルスがトレード先として注目される可能性があると指摘している。
ペイトンHCは「今は(カーディナルスのジェネラルマネジャー/GMである)モンティ(オッセンフォート)の立場がいい」と語った。
ブロンコスより1つ上の順位にいて、同じくクオーターバックが必要なミネソタ・バイキングスは、すでに2つ目の2024年ドラフト1巡目指名権を獲得するための準備をしている。ブロンコスがドラフトのさらに上位に食い込むためには、自分で大きな動きを起こす必要があるかもしれない。
問題は、ペイトンHCが2024年にルーキークオーターバックを獲得するために、どれだけ将来を担保にするつもりかということだ。
現時点ではスティッドハムがブロンコスの先発QB候補だが、ペイトンHCはスティッドハムが最有力候補だとは明言しなかった。
「彼は間違いなく先発を争っている。われわれには(主導権を握ることを意味する)“運転席”という言葉はないと思う。でも、彼はそのポジションのために競争することになるだろう。彼がそのことに不安と興奮を感じているのは知っているし、彼と競争する他の候補者がいることも確かだ」
スティッドハムは昨シーズン、2試合に先発してある程度のポテンシャルを垣間見せたものの、チャンスがあったときに若手プレーメーカーを加えることをブロンコスに控えさせるほどではなかった。
ペイトンHCは、巨額のキャップヒットにもかかわらず、ウィルソンと別れることがフランチャイズの将来にとって最善だったと繰り返している。
ペイトンHCは次のように説明した。
「それがチームにとって最善の策だと考えた。現在、フリーエージェント期間の真っ最中で、ドラフトの準備も進めている。両方の手段を検討して、クオーターバックだけでなく、チーム内の他のポジションも補強するつもりだ。ドラフトは1つの要素に過ぎず、現在はその時期にいるようなものだが、まだリーグで現役あるいは過去にプレーした選手に関するいくつかの可能性もある。私たちはかなり良い計画を持っていると思う。自分たちが何をしているのか理解しているし、賢明に行動するつもりだ」
問題はブロンコスがその計画をどのように実行に移すか、そして、クオーターバックのドラフト指名を伴うかだ。
【KO】