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「止めるのに手一杯だった」RBヘンリーを獲得し「ワクワクする」レイブンズHCハーボー

2024年03月26日(火) 16:18


テネシー・タイタンズのデリック・ヘンリー【Joe Robbins via AP】

ボルティモア・レイブンズは2024年にランニングバック(RB)デリック・ヘンリーと契約を結び、バックフィールドに活力を加えている。ヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボー率いるレイブンズは、ランニングバックのポジションで故障者続出のシーズンに、その穴を埋めるために苦労してきた。

長年、テネシー・タイタンズの攻撃の要として活躍してきたヘンリーにとって、今オフシーズンの大きな疑問は、クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンのユニークなデュアルスレット能力を中心に展開するスキームに、どのようにフィットするかだ。ハーボーHCは現地24日(日)、年次リーグミーティングの場で『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチに対し、どんなギャップにも到達できる能力を持つヘンリーは多才なランニングバックだと語り、次のように述べた。

「まさにそれがポイントだ。特にランゲームでは、フィールドの幅をフルに使って攻撃することが重要だと言われている。パスゲームでも同じことができるし、ランを伸ばして、スクリーンプレーをコールすることもできる。これらはすべてラマーが得意とすることだ。ラマーはボールを投げることでそれを成し遂げる。ディフェンスを読んでそのままボールを持ち続けるか、別の方向に動くこともできる。バックを使ってラマーが縦に進むこともある。私たちが好きな多くの異なることがある。Aギャップ、Bギャップ、Cギャップ、Dギャップ、アリー、またはサイドラインまで、あらゆる方向からディフェンスを攻撃したいだろ?    それがランゲームにおいて重要で、デリック・ヘンリーもまた、こうしたエリアすべてを同様に攻撃することができる。彼は間違いなくダウンヒルに来ることができる。彼が積極的にAギャップを攻め、ディフェンスがしっかりと中央を固めるよう迫ることで、相手に確実にプレッシャーを与えることになる」

ハーボーHCはレイブンズが今オフシーズン、ヘンリーとの契約を検討した際、最近のヘンリーのディフェンスに対するビッグプレーが印象的だったと指摘した。ヘンリーはレイブンズとのキャリア通算4試合で、キャリー55回で277ヤードとタッチダウン3回をマーク。その大部分の成績はここ2試合であげられたものだ。2020年には、ヘンリーはキャリー28回で133ヤード、タッチダウン1回という数字を残した。昨年のロンドンでの試合では、キャリー12回で97ヤード、タッチダウン1回をマークし、その中には63ヤードのロングランも含まれており、キャリー平均8.1ヤードを記録している。

ハーボーHCはさらにこう話した。

「大きな話題だし、彼は大きな体を持った素晴らしい選手だ。彼はとてもいい性格の持ち主で、フットボールが大好きだ。彼とはこれまで何年も対戦してきた。ある選手と対戦すると、その選手に対する尊敬の念を抱くようになるし、私たちは彼を止めるのに手一杯だった。だから、お互いに通じ合うものがある。どうプレーしたいのか、どう試合に臨みたいのか、伝わってくる。だから彼を迎えることになって本当にワクワクしている」

レイブンズは昨シーズン、J.K.ドビンズからガス・エドワーズ、ジャスティス・ヒル、キートン・ミッチェルと、ランニングバックを次々と変更せざるを得ない状況に陥り、最終的にはメルビン・ゴードンやダルビン・クックと契約していた。ヘンリーがこの連鎖を断ち切るだけでなく、レイブンズの攻撃陣に欠けていた別の要素をもたらすことを、ハーボーHCは期待している。

ハーボーHCは、ディフェンスがヘンリーをタックルする必要がなくなったことを喜び、次のようにコメントした。

「ディフェンスの立場から言えば、彼こそ真のフットボールだ。ただし、評判が高いことと、彼に対してディフェンスするという挑戦があることは別問題。それは、とにかく彼をタックルしなければならないということだ。彼が勢いに乗った時、Aギャップであろうと外側であれ——昨年のロンドンでの試合では、フェイクリバースで70ヤードほど走ったのを見た。そういうことは忘れられない。そういうプレーは胸にこたえるし、長い間覚えている。だから私たちは彼を尊敬しているし、これからは彼が私たちを助けることになるはずだ」