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OGタイラー・スミス をガードとして起用し続けて「様子を見る」計画だとカウボーイズHCマッカーシー

2024年03月27日(水) 15:52


ダラス・カウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシー【AP Photo/Sam Hodde】

オフェンシブタックル(OT)タイロン・スミスのニューヨーク・ジェッツ移籍により、ダラス・カウボーイズのオフェンスシブライン(OL)の左サイドに大きな穴が空いた。

それを受け、ルーキーイヤーの大半をガード(G)として過ごし、現在はケガに対処しているタイラー・スミスが、タックル(T)へ転向する可能性が考えられている。現段階では、ヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは、物事がどう展開するかを見守り、その後に行動に移したいと考えている。

マッカーシーHCはフロリダ州オーランドで開催された年次リーグミーティングの場で現地26日(火)にこう語った。

「タイラー・スミスはさらに成長するだろう。今は彼をガードに置いて様子を見ているが、私たちは大きな進歩を遂げたと思う。昨年のオフェンシブラインの構成を振り返れば、若手選手たちはバックアップでありながら、プレーする機会もあった。ブロック(ホフマン、センター/C)もその1人で、タイラー・バイダスほど彼に近い選手はいなかった。だから、彼がその位置に就くのは自然な流れだと思うし、私たちはこれからも成長し続けるだろう。しかし、私たちは間違いなくあのポジションに才能ある選手を加えて、選手層を厚くしていきたい」

今週初め、カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズは、タイラー・スミスをレフトタックル(LT)に転向させることも選択肢の1つだと指摘していた。

カウボーイズがどのような代替選手を見つけることができるかによって今後の動向は変わるかもしれないが、それは4月25日(木)にデトロイトで始まる2024年NFLドラフト次第だ。もし早期にオフェンシブタックルを獲得できれば、スミスはガードにとどまる可能性がある。一方、インテリアラインマンのポジションで最高の選手を獲得できた場合、プロ3年目のスミスはタックルに転向することも考えられる。

マッカーシーHCは火曜日に次のように述べた。

「今日の時点では、まずはこのポジションを充足させて、その後で考えよう。要は、常にフィールドにベストな5人を配置することが目標だが、私がここに来てから毎年この話をしているね。それがいつ実現するのかということだ。去年のトレーニングキャンプを振り返ってみてほしい。先発予定の5人がそろって練習するには、シーズン初戦の週まで待たなければいけなかった。だから、4月、5月、6月、そしてトレーニングキャンプを通じて、先発が見込まれる5人全員が一緒に練習できたら、それに越したことはないな」

「オフェンシブラインの結束力は、統計やフットボールの歴史を見ても、勝利に直結することがわかる。だから、トレーニングキャンプであまり活動しないベテラン選手たちがいるが、その問題を私たちは乗り越えてきた。だが、先ほど言ったように、昨年はそのグループの若返りによって大きな一歩を踏み出したし、今年はさらに平均年齢が若くなるだろう。うまくいけば、ドラフトを通じてこのオフェンシブライングループに新たなメンバーを迎え入れることができれば最高だ。素晴らしいグループになる。今いるメンバーだけでも確実に向上するが、私たちはさらにその数を増やしていきたいと考えている」

カウボーイズにとっての朗報は、タイラー・スミスがガードとタックルの両方に精通していることが証明されていることだ。これにより、カウボーイズは5人目のブロッカーを探す際の柔軟性を持つだけでなく、もし初期の計画がうまくいかなかった場合にもシーズン途中の多様な対応が可能になる。

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